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B.MAGAZINE

大会2日目を終え、優勝決定戦のカード決定!「インフロニア Bリーグ U18 INTERNATIONAL CUP 2025」

2025.02.23

見どころ・レポート

「インフロニア Bリーグ U18 インターナショナルカップ 2025」は大会2日目を迎えた。ドイツのSKYLINERS U18、オーストラリアのビクトリア州選抜 U18といった海外チームに加え、高校の部活動として初参戦の美濃加茂高等学校を含む、過去最多の8チームが集結。国立代々木競技場 第二体育館を舞台に、昨日に引き続き予選リーグが行われた。
本大会の目的は、Bリーグ U18チームと海外チームの交流を通して、世界に挑戦する意識を高め、世界に通用する選手の輩出に向けた育成・強化の礎を形成する機会を提供すること。この日、予選リーグの全試合が終了し、各グループの順位が以下のとおり確定した。
■グループA 順位
1位:名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18(2勝1敗)
2位:Bリーグ選抜 U18(2勝1敗)
3位:SKYLINERS U18(2勝1敗)
4位:サンロッカーズ渋谷 U18(0勝3敗)
■グループB 順位
1位:ビクトリア州選抜 U18(3勝0敗)
2位:美濃加茂高等学校(2勝1敗)
3位:琉球ゴールデンキングス U18(1勝2敗)
4位:千葉ジェッツ U18(0勝3敗)
明日は、各グループの同順位チーム同士が対戦し、7位決定戦、5位決定戦、3位決定戦、そして優勝決定戦が行われる。

名古屋D U18、SKYLINERS U18に1年越しのリベンジ!

名古屋Dの#6小川は#7今西(28得点)に次ぐ17得点で勝利に貢献【(C)B.LEAGUE】

 

グループAの1試合目では、今シーズン数々のタイトルを総なめにしてきた名古屋D U18 と、前回大会覇者のSKYLINERS U18が激突。両チームは前回大会も予選リーグで対戦し、当時はSKYLINERS U18が97-65で大勝していた。今大会は両チームともに1勝0敗で対戦を迎え、グループ1位通過のための大一番となった。
最高の立ち上がりを見せたのは名古屋D U18。激しいディフェンスを仕掛けて相手のミスを誘い、開始5分で10-0と先手を打つ。その後も、リバウンド面では苦戦したものの、#7今西優斗の3Pシュートや#6小川莞大のドライブが冴え、リードを拡大。前半を終えて47-26と、名古屋D U18が21点リードで試合を折り返した。後半に入っても名古屋D U18は手を緩めず攻防で積極性を発揮し、最終スコアは73-53。SKYLINERS U18に完勝し、1年越しのリベンジを果たした。
試合後、名古屋D U18の大西順ヘッドコーチは「去年対戦したときは、未知数のサイズの差に完全にひるんでしまいました。でも実際に戦ってみて学べたことがたくさんありましたし、この1年間、このレベルで戦うことを目標にやってきました」とコメント。また、「リードしても気を抜かず、前半と同じ戦いが後半もできて良かったです。それはこれまで多くのチームに鍛えてもらい、苦しい試合をたくさん経験してきて、『途中で何点離れようがバスケットは何が起きるか分からない』と学んできたからこそ」と成長を遂げたチームを称賛した。
名古屋D U18は、1試合あいてU18選抜とのダブルヘッダーに臨んだ。体力的にもハードな状況の中、試合は劣勢の展開に。逆にチャレンジャーとして向かっていったU18選抜は、#5小川蓮央や#13阿部竜大らが勝負強いシュートを決めて主導権を握った。#5小川は「選抜チームでも全員が『チームのために』という思いですし、一人一人の対応力が高いのですごくやりやすいです。自チームの仲間やファンの方々など、全国のたくさんの人が応援してくれていることを感じるので、全員で勝利を目指して戦っています」と語る。ただ、U18選抜は自力での予選リーグ1位通過を果たすために14点差以上で勝つ必要があったが、終盤、名古屋D U18#7今西にドライブを決められ12点差で試合終了。自力での1位通過は、惜しくも1ゴール差で果たせなかった。

激しいディフェンスを見せ、諦めない姿勢でチームを引っ張ったSR渋谷#0松下【(C)B.LEAGUE】

 

グループAの最終戦では、先ほどの敗戦から気持ちを切り替えたSKYLINERS U18が、SR渋谷 U18と対戦した。SR渋谷 U18は前日に2試合逆転負けを喫しており、何としても初勝利を挙げたいところ。気持ちのこもったプレーを見せ、点差を離されても諦めずに攻防でアグレッシブに戦い続けた。後半、#11井伊拓海の連続3Pシュートなどで追いすがるものの、高さで勝るSKYLINERS U18がリードを拡大。最後は101-87で、粘るSR渋谷 U18を振り切った。SR渋谷 U18のキャプテン#0松下湊人は、「何としてもチームを勝たせたかったです」と悔し泣き。今大会を最後に勇退することを表明している森茂達雄ヘッドコーチのためにも、#0松下は「森茂コーチがいたから僕はBリーグ U18の世界に入りましたし、コーチのおかげで今の僕があります。森茂コーチのためにも、明日の試合は絶対に勝たなければいけないと思っています」と意気込みを新たにしていた。
こうしてグループAは2勝1敗で3チームが並ぶ混戦模様に。得失点差で、上から名古屋D U18、U18選抜、SKYLINERS U18、SR渋谷 U18という順位となった。

ビクトリア州選抜 U18が唯一全勝、美濃加茂は千葉J U18を振り切る

ビクトリア州選抜は千葉J U18、琉球 U18を下して3連勝を飾った【(C)B.LEAGUE】

 

グループBでは、大会初日に美濃加茂を圧倒した初出場のビクトリア州選抜 U18が、この日も実力を発揮した。
まずは千葉J U18との対戦。千葉J U18は#18クーリバリセリンムル・タラや#00関谷間の活躍で粘り強く戦い、幾度となく追い上げを見せた。それでも、ビクトリア州選抜 U18は高さのアドバンテージを生かして要所でリバウンドを支配し、終始リードを維持。最後は86-64で勝利を収めた。千葉J U18の山本星矢ヘッドコーチは「ディフェンスを頑張って走るという、自分たちのバスケットはある程度できましたが、相手の高さに対応し切れず踏ん張れませんでした」と脱帽。ただ、「日本ではなかなか経験できない試合を戦えました。選手たちもよく状況を見て判断できていたので、そこは良かったかなと思います」と収穫を語っていた。

「SLAM DUNK奨学金」での渡米を控える千葉J U18の#00関谷は「相手はガードでもサイズやフィジカルがあり、これから世界に出ていく上でも貴重な経験を得られました」【(C)B.LEAGUE】

 

ビクトリア州選抜 U18は、同日の最終戦で琉球 U18と対戦した。試合は1Qを終えて琉球 U18が1点リードする展開。しかし2Q以降、内外角から得点を伸ばしたビクトリア州選抜 U18が徐々にリードを広げた。琉球 U18はエース#77佐取龍之介のバスケットカウントや#11平良南海輝のタフショットで流れを変えようとするが、ビクトリア州選抜 U18は要所で#8ロックリン・ケンガーザーや#4オーステン・フォックスウェルが3Pシュートを決めて譲らない。前半を57-36で折り返すと、後半も20点前後のリードを保ち、93-66で3連勝を達成。グループBの1位通過を決めた。
一方、美濃加茂と千葉J U18の試合は、美濃加茂が大きくリードするも千葉J U18が怒とうの追い上げを見せた。1Q開始7分、美濃加茂は華麗なパス回しから高確率でシュートを決め、25-5と相手を圧倒。出鼻をくじかれた千葉J U18だったが、#00関谷や#30小倉貴志が要所で得点して我慢強く食らい付く。後半、美濃加茂のシュートが落ちた隙に、千葉J U18は#35孫毅らの得点で反撃し、4Q序盤には一時4点差にまで迫った。それでも、美濃加茂はこの勝負どころで#4藤田大輝、#8深見響敏が相次いでバスケットカウントを獲得し、#6ムハマド・アブドラの高さを生かしたプレーも続いて再びリードを拡大。さらに残り5分には#4藤田の4点プレーで10点リードとし、そのまま93-80で逃げ切った。
これにより、美濃加茂は2勝1敗でグループB2位となり、琉球 U18が1勝2敗で3位、千葉J U18は3敗で4位となった。

 

美濃加茂#8深見は「高校の部活の中ではどこよりも引退が長いと思うので、最後まで楽しみたいです」と語る【(C)B.LEAGUE】

 

大会3日目となる明日は、ついに最終決戦。優勝を懸けて戦うのは、Aグループ1位の名古屋D U18 と、Bグループ1位のビクトリア州選抜 U18だ。SKYLINERS U18を下して勢いに乗る名古屋D U18が、再び海外チームを破るのか。それとも、ここまで無敗を貫くビクトリア州選抜 U18が強さを証明するのか。ほかの順位決定戦も含め、各チームにとって今シーズンを締めくくる決戦が待っている。全力のプレーを最後まで見届けたい。

インフロニア B.LEAGUE U18 INTERNATIONAL CUP 2025
・開催日程:2025年2月22日(土)~24日(月)
・会場:国立代々木競技場 第二体育館 (東京都渋谷区)
・出場チーム:
<グループA>
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18(インフロニア Bリーグ U18 チャンピオンシップ 2024 優勝)
サンロッカーズ渋谷 U18(インフロニア Bリーグ U18 エリートリーグ 2024 東地区)
B.LEAGUE U18選抜チーム
SKYLINERS U18(ドイツ)
<グループB>
千葉ジェッツ U18(インフロニア Bリーグ U18 チャンピオンシップ 2024 準優勝)
琉球ゴールデンキングス U18(インフロニア Bリーグ U18 エリートリーグ 2024 西地区)
美濃加茂高等学校
ビクトリア州選抜 U18(オーストラリア)
・大会形式:2グループ(1グループ4チーム)に分かれて予選リーグを開催。予選リーグの順位をもとに順位決定戦を実施。
・配信: B.LEAGUE公式YouTube
・大会公式サイト:https://www.bleague.jp/u18-Internationalcup/2025/
・試合スケジュール・結果:https://www.bleague.jp/u18-Internationalcup/2025/schedule/
<2月22日試合結果>
■グループA
名古屋D U18 63-54 SR渋谷 U18
SKYLINERS U18 78-71 Bリーグ U18選抜
Bリーグ U18選抜 88-78 SR渋谷 U18
■グループB
琉球 U18 89-76 千葉J U18
ビクトリア州選抜 U18 91-59 美濃加茂
美濃加茂 69-56 琉球 U18
<2月23日試合結果>
■グループA
名古屋D U18 73-53 SKYLINERS U18
Bリーグ U18選抜 66-54 名古屋D U18
SKYLINERS U18 101-87 SR渋谷 U18
■グループB
ビクトリア州選抜 U18 86-64 千葉J U18
美濃加茂 93-80 千葉J U18
ビクトリア州選抜 U18 93-66 琉球 U18
<2月24日(月)>
9:30~[7位決定戦]グループA4位 vs グループB4位
11:15~[5位決定戦]Aグループ3位 vs Bグループ3位
13:00~[3位決定戦]Aグループ2位 vs Bグループ2位
14:45~[決勝]Aグループ1位 vs Bグループ1位

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