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2月12日 理事会に関するメディアブリーフィング レポート 「サラリーキャップはビジネス的にも競技的な魅力の意味でも大事な生命線」

2025.02.12

その他

 

2月12日、B.LEAGUE理事会に関するメディアブリーフィングが行われました。

本日のB.LEAGUE理事会で決定したいくつかの規約改定について、島田慎二チェアマンが説明を行いました。その中には「選手契約以外によりBクラブと契約した者の同一シーズンにおける選手登録の禁止」や「選手でない者(練習生など)に関する禁止事項を確認するための資料提出義務」があります。

これを島田チェアマンはこう説明します。「選手としてリーグ登録をしていない練習生やチームスタッフが、ケガ人が出ると選手として登録される、『第4の外国籍選手』としてチームが囲っている、という話にどう対処していくか。チームスタッフとしてリーグ登録がされていなくても、いかなる状況でもクラブと契約している外国人は選手としての登録ができなくなります。万が一、不適切な事例や不正の疑惑が発生した場合はビザ等の関連する書類の提出を義務化するなど、クラブ間格差を助長する状況を回避したい」

そして2025年1月末までの外傷・障害発生状況が報告されました。今シーズンの発生総数は262件で、昨シーズンの1月末時点からB1では23.5311.78%の減少、B2では8.18%の増加となりました。昨季までの調査から発生割合が比較的高くなる、「平均出場時間15分以上の選手群」や「日本人選手と比較した外国籍選手」においても昨シーズンから減少となっています。「この数年の定点観測で取れたデータをSCS推進チームが各チームに共有しています。この数年の定点観測で得られたデータや傾向をSCS推進チームが各チームに共有しています。スタッフの体制構築やチームとしての対策が打てているところに結果が出ているようにも捉えています」と島田チェアマンは話しました。

マーケティングレポートでは最新の入場者数が発表されています。B1の入場者数は平均4807人、B2は2479人と順調に推移しています。これまでの報告と同様、昇格チームと新アリーナを使い始めたチームが数字を伸ばす一方で、アリーナ改修のため代替の小さな会場を使っているチームが数字を落としています。「コロナ後の急成長からは鈍化して見えますが、収益性を担保しながら数字がキープできていて、実体経済としてすごく良くなっています」と島田チェアマンは説明しました。

また2026-27シーズンからの『B.革新』について、B.PREMIERに続いて行われるB.ONEとB.NEXTの審査が、2025年4月からの予定が同年10月からに変更されることの規約化が理事会で決議されました。これにあたり、B.ONE仮入会に必要な平均入場者数(1500名)のカウントは、2024-25シーズン終了分までが対象に含まれます。
※同内容自体は2024年11月の理事会で既に決議され対外公表も行っていたもの

本日の理事会ではこれらを規約に反映するにあたり、入場者数カウントにおいて、震災や事故などの不可抗力が生じた場合の取り決めがなかったため、算定方法を考慮できる条文が追加されました。

『B.革新』での競技強化における各レギュレーションも決定されています。サラリーキャップ制度違反による制裁として、サラリーキャップ超過には降格、勝ち数の減、制裁金という厳しいペナルティが決まりました。同時にサラリーフロア未達もB.PREMIERクラブは翌々シーズン終了後にB.ONEへ降格、B.ONEクラブは翌シーズン終了後にB.NEXTへ降格と厳しい措置が取られます。

島田チェアマンは、サラリーキャップ超過の制裁については「お金で解決するのではなくクラブにとって本当に厳しいペナルティで、絶対許さないという姿勢を打ち出しています」と、サラリーフロア未達については「モラルハザードを起こさせないためにも下限を守らせるのは大事」と語り、こう続けています。「サラリーキャップは様々な抜け道が考えられますし、やればやるほど複雑になっていきますが、魅力的な選手が各チームに散ることで、各クラブの経営やファンの盛り上がりを作り出す、ビジネス的にも競技的な魅力の意味でもすごく大事な生命線。リーグの改革の理念も含めてかなり重要なところです」

また『ドラフト逃れ』を抑止するために、B.ONEとB.NEXTには新人選手の年俸およびインセンティブ上限が設けられ、期限付移籍などの制度を活用してB.PREMIERでプレーする可能性はあるものの、高額な報酬を受取ることができないため、純粋にドラフトでのB.PREMIER入りを目指す動きを促す目的があります。

その他にも、ドクターの配置に関する規定改正の方向性が発表されました。現在も医師免許を持つチームドクターがシーズンを通して選手のケガや病気、ドーピングなどに対応していますが、『B.革新』以降はホームゲーム全試合への帯同を必須とし、メンタルヘルス分野の有資格者(精神科医、精神保健福祉士など)の体制化を規定しました。また試合会場における選手や来場者の傷病対応のための大会ドクターはすでに規定されていますが、2031-32シーズンからはこれに関するチームドクターとの兼務を不可としていきます。

「選手のケガであればチームドクターか大会ドクターのいずれかで対応できますが、これから会場も大きくなり多くのファンが来場するにあたり、フロアと客席で複数の怪我や体調不良が併発する可能性があります。それを受け、チームドクターの帯同義務を2026-27シーズンから規定し、2031-32シーズンからは大会ドクターはチームドクターとの兼務を不可とし、独立して配置することを決めています」と島田チェアマンはその意図を説明しました。

「B.革新」の競技における各レギュレーション決定のお知らせ
https://www.bleague.jp/news_detail/id=448578

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