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B.MAGAZINE

B.Hopeが創る希望の道「成功体験で芽生えた子どもたちの自信」

2025.02.13

B.Hope

開催地・船橋市の課題解決に向けて「B.Hope」今年もが特別プログラムを展開




千葉県船橋市・LaLa arena TOKYO-BAYを舞台に開催された「りそなグループB.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2025 IN FUNABASHI」は、大盛況の内にフィナーレを迎えた。Bリーグのオールスターは「B.STYLE」を開催コンセプトに、「革新的なスポーツエンターテインメント」と「バスケと街の夢の共演」により、バスケを通じて日本を元気にすることを目指している。まさに“バスケで日本を元気に”という部分で、Bリーグが進める社会的責任プログラム「B.Hope」も大きな役割を果たしていた。 年間を通じて、さまざまな取り組みを行っている「B.Hope」だが、オールスターでは2017年の東京開催以来、開催地の地域創生、社会課題解決に向けた活動を毎年実施してきた。

「B.LEAGUE ALL-STAR B.Hope ACTION 2025 IN FUNABASHI」と題した今回は、“そのSTEPの先は無限大∞”をテーマに、将来を担う子どもたちの可能性を広げるべく、「リモートコーチングチアSupported by SoftBank」「On the Court!」「B.STAFF体験」「B.Hopeフードドライブ」「MEET UP!選手訪問」と5つのプログラムを実行している。 船橋市開催に向けて動き出したのは、昨年4月。自治体に市の実情をリサーチするところからスタートした。船橋市で特徴的なのが人口増である。減少していく自治体が多い中で、同市は2024年12月時点で約64万8,208人と増加傾向にある。住み心地の良さがその数字に反映されているが、その一方で、相対的貧困に伴う体験格差や不登校など、子どもたちが困難な状況に直面していることもわかった。そのような子供に関する社会課題の一助になる取り組みを目指してスタートさせたのが、選手やチアとオンラインで定期的に交流し、子どもたちの興味関心や意欲を引き出すことを目指す「On the Court!」である。

スタートしたのは昨年11月上旬。千葉ジェッツのフライトクルーチアリーダーズ「STAR JETS」のメンバーが主導する形で、オンラインを通じて不登校児童と共にストレッチ、チアモーションなどの運動を実施。さらに子どもたちに対して“人前で話すことを克服した経緯”や“自信の作り方”“笑顔の大切さ”など、実体験を共有する機会を作った。このオンラインは11月8日、15日、22日、12月3日、17日と合計5度実施している。当初は緊張した面持ちの子どもたちも、回を重ねるごとに楽しそうに体を動かし、笑顔で話を聞き、質問するといった変化も感じられた。また、普段から子どもたちを知る先生からも、「サポートルーム*を休まなくなった子がいる」「企画を楽しみにしていて、体調管理に気を遣うようになった」「サポートルームの生徒同士で誘い合う姿が見られ、一体感が生まれた」といった言葉も届いている。
*=学校内の空き教室などを活用して、不登校や集団生活が難しい生徒などが安心して過ごせる居場所として整備された教室
 

オールスター選手に直接質問 フィナーレにはさらに特別な瞬間が!




「On the Court!」は、これで終わりではない。オールスター直前の1月には、オールスター選手とも実施された。まず須田侑太郎選手(三河)との回では、積極的に手を挙げるシーンも見られ、“中学生の頃のエピソード”に加え、“自分の弱さとどう向き合っているか”、“プロとなった今、緊張をどう対処しているのか”など質問。須田選手は、それらに丁寧に回答し「質問してくれてありがとう。緊張したと思うけれど、すごいことだよ!」と子どもたちの頑張りを讃えた。



これで自信を得た子どもたちは、辻直人選手(群馬)との回でさらに積極的な態度を見せる。“環境変化に対する対処法”“モチベーションの保ち方”“気持ちが乗らない時の切り替え方”という質問に対して辻選手が同様に、真摯に答えていくと、「嫌なことがあったら、鏡を見て笑顔になるのがいいよ! 笑顔が一番」と満面の笑みでアドバイス。参加した子どもたちも、釣られてニコニコ顔になるという微笑ましい時間となった。 そんな子どもたちに、とびきり素敵なチャンスが待っていた。6名が「B.STAFF体験」としてオールスターゲーム当日の1月19日にブース業務をお手伝い。さらに「りそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2025」ではベンチに入って選手たちにドリンクやタオルを渡すというマネージャーの仕事も経験したのだ。



かけがえのない経験をした子どもたちからは、「めちゃめちゃ楽しかったです。最初はどういう楽しさがあるのかわからなくて不安でしたが、参加してみて楽しさが分かりました」「参加してみて、自信になりました。この自信を将来に生かしたいと思います」という感想が届いている。また、事前にオンラインで触れ合っていた子たちにコートで直接会うことになった須田選手は、「まさにこういうことに参加したかった、という取り組みでした。On the Court!に続いて、今回B.STAFF体験として頑張ったことは、みんなの自信につながってくれたら、僕たち選手もうれしい限りです」と選手にとっても喜ばしい機会だったと表現。加えて、子どもたちに向けて「今回やり切った体験を、今後の人生の大きな糧にしてほしいと願います。色々あるかもしれないけど、今日できたことを思い出して頑張ってほしいです」とエールを送った。

「B.LEAGUE ALL-STAR B.Hope ACTION 2025 IN FUNABASHI」は子どもたちに新たな自信と挑戦の機会を提供し、未来への可能性を広げる場となった。この経験を通じて得た成功体験や自己肯定感は、彼らの未来をより豊かにする糧となるだろう。バスケットボールを通じて広がる夢が、次世代の明るい未来を切り開いていくことを期待したい。

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