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「インフロニア B.LEAGUE U16 CHALLENGE CUP 2025」が開幕、SR渋谷が琉球に逆転勝ちし優勝決定戦に進出

2025.02.02

見どころ・レポート

SR渋谷 U16、FEU U16が優勝決定戦に進出

2月1日、国立代々木競技場第二体育館で「インフロニア B.LEAGUE U16 CHALLENGE CUP 2025」が開幕。大会初日は6試合が行われ、各グループの順位が決定した。

この大会は、B.LEAGUEユースチームと海外チームとの交流を通して、世界に挑戦する意識を高めるとともに「世界に通用する選手やチームの輩出」に向けた育成強化の礎を形成する機会を提供することを目的として創設されたもの。今回は、「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2024」の上位4チームと韓国、フィリピンのチームが出場している。
グループAでまず行われたのは、屈指の高さを誇るフィリピンのFar Eastern University-affiliated high school U16 (FEU U16)対ベルテックス静岡 U16。180cm超が10人揃うFEU U16はリバウンドで優位に立つと、好プレッシャーでミスを引き出す。さらに200cm #26 Prince Carino、195cm、#33 Imam Laye Seneが攻撃の起点となって着実に得点。111-68と大差をつけて勝利した。

【(C) B.LEAGUE】

 

 

U15メンバーのみで臨んでいる静岡 U16は、続いて横浜ビー・コルセアーズ U16と対戦。「1試合目の反省を生かして全員でリバウンドに絡むこと。それとチームバスケを意識して臨みました」とキャプテンの#7森田悠月が振り返ったとおり、高さで上回る相手にプレッシャーをかけると、パスも回って速いテンポでの攻撃から得点も奪った。それでも、いい時間が長続きしない。横浜BC U16は、トップチームの練習にも参加する#14江原行佐がけん引すると、200cm #15アダム・エルマスリが(8得点)24リバウンドをマーク。70-55で勝利した。連敗を喫した静岡 U16ではあるが、#7森田は「工夫してシュートを打ち、成功率を上げれば十分戦えると感じた2試合でした」と次につながる経験になったと表現した。

【(C) B.LEAGUE】

 

 

ループA最終戦は、横浜BC U16対FEU U16。FEU U16はまず#0Chris Paul Mirandaがレイアップで得点。口火を切ると、#33Imam Laye Seneが高い身体能力を生かしてゴールにアタックして得点につなげる。加えて#8 Jan Bennet Cagurunganも3Pシュートを射抜き、20-5という好スタートを切った。しかし、ここから横浜BC U16が意地を見せた。残り4分半から反撃を開始。#12宋俊輝や#7山本修平らオフェンスを引っ張り、2Q開始1分までで17-5というランを作って3点差としたのだ。それでも、後半に入るとFEU U16のディフェンスのプレッシャーに苦しむことに。着実にシュートを決めたFEU U16が68-53で勝利し、グループA1位を決めた。
横浜BC U16の白澤卓HCは「相手がいい経験をさせてくれたと思います」と発言。「サイズのある子たちがインサイドに閉じこもるのではなくアウトサイドでチャレンジをする。そういうコンセプトでやっています。終盤、江原のシュートが全然入りませんでしたが、逃げるのではなくアタックしようという姿を見られました。それは私がずっと求めていたことであり、次につながるはずです」と評価した。

【(C) B.LEAGUE】

 

 

一方、グループB初戦はサンロッカーズ渋谷 U16対韓国・Ulsan Hyundai Mobis Phoebus U15。真っ向勝負というコンセプトに今大会に入ったSR渋谷 U16は、立ち上がりからボールマンに強烈なプレッシャーをかけてミスを誘発する。さらにインサイドでは#88 溝口宗真が体を張ってディフェンス。ペイントエリアでの得点を防ぐと、チームとして17本の3Pシュートを射抜いて122-41で大勝した。
ベンチから出場した#72 鏑木捺貴は、3Pシュート8本を沈めて両チームトップの33得点。「3Pシュートには自信を持っていますが、(これだけ決まるのは)初めてです」と笑顔も見せると、「次の琉球戦が正念場です。全員が気合いを入れています」と力を込めて語った。実はSR渋谷は、U15チームが「京王Jr.ウインターカップ2024-25 第5回全国U15バスケットボール選手権大会」の準々決勝で、U18チームは「インフロニア B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP 2024」の準々決勝で琉球に敗れている。是が非でもリベンジを果たしたい相手なのだ。
試合は、思わぬ展開となった。 立ち上がりこそ競り合いとなったが、1Q後半からは、琉球 U16が主導権を握る。#29宮里俊佑が一瞬の速さを生かしレイアップ、3Pシュートなどで得点すると、#21照喜名朝葵の連続3Pシュートも飛び出してリードを2桁に広げた。SR渋谷 U16は2Q終盤、#47山野井皓、#10棚橋康成らが連続得点をあげて7点差にしたが、3Qに入ると再び2桁差に。琉球 U16のペースだったが、3Q終盤、思わぬアクシデントに見舞われた。残り3分、ルーズボール争いの中で#54越圭司が右足首を痛めて下がると、直後に#21 照喜名が2度目のアンスポーツマンライクファウルで退場となり、先発2人が不在に。するとSR渋谷 U16は9点差で迎えた4Qに猛攻。#21岸歩武、#47山野井、#10棚橋康成の得点で点差を縮めると、#72鏑木の連続3Pシュートで逆転。74-71で勝利してグループB1位を決めた。
14得点、7リバウンドをマークした#21岸は「Jr.ウインターカップで敗れた際、琉球から勢いだったり、チームとしての力の重要性だったりを学びました。今日の試合、チームとして戦って勝てたことが本当にうれしいです」と敗戦を糧にできたと説明した。また秋葉真司HCは「岸や山野井は、あの敗戦をきっかけに著しく成長しました。世代を代表する選手である(琉球 U16の)越選手や宮里選手に敗れたことで、よりモチベーションがアップした。一皮むけたタイミングだったと思います」と付け加えた。
グループB1位を決めたSR渋谷 U16は明日、グループA1位のFEU U16とタイトルを懸けて戦うことになる。「ここまで来たら、勝って終わりたいです」と強調した#21岸は「リバウンドやルーズボール争いなど、トップチームから継承する泥臭さをしっかり発揮していきたいと思います」と変わらず真っ向勝負で臨むと意気込みを語った。

【(C) B.LEAGUE】

 

 

そしてグループB最終戦は琉球 U16が、107-54でMobis U15に勝利しグループ2位を決めた。スタートからボールマンにプレッシャーをかけた琉球 U16は、Mobis U15から32本ものターンオーバーを奪取。オフェンスでは#56友寄快星(20点)、#12大城瑛士(19点)、#1金城史侑、#32金城煌太(共に15点)、#13ブレイクジェレマイヤ(13点)、#17加藤仁雄(12点)と6人が2桁得点をマークした。
特にインサイドで存在感を発揮した琉球 U16の#56友寄は「日本では体験できないようなサイズや強さを経験できたことは自分たちの成長につながると思います。自分たちは超高速バスケを目指していますが、どんな相手に対してもやりきろうと意識してプレーしていました」とコンセプトを体現しようとしたと説明。そのうえで、横浜BC U16の3位決定戦に向けて「サイズのある選手とマッチアップになるので、自分の仕事であるリバウンドで負けないように頑張りたいと思います」と意気込みを語っている。

【(C) B.LEAGUE】

 

 

■インフロニア B.LEAGUE U16 CHALLENGE CUP 2025大会概要

【開催日程】2025年2月1日(土)~2月2日(日)
【会場】国立代々木競技場 第二体育館(東京都渋谷区)
【出場チーム】
<グループA>
横浜ビー・コルセアーズ U16 (B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2024 1位)
ベルテックス静岡 U16 (B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2024 4位)
Far Eastern University-affiliated high school U16 (フィリピン)

<グループB>
琉球ゴールデンキングスU16 (B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2024 2位)
サンロッカーズ渋谷 U16 (B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2024 3位)
Ulsan Hyundai Mobis Phoebus U15 (韓国)


【大会形式】 2グループ(1グループ3チーム)に分かれて予選リーグを開催。予選リーグの順位をもとに順位決定戦を実施。
【配信】B.LEAGUE公式YouTube
【試合予定・結果】
2月1日(土) <グループA>
FEU U16 111-68 静岡 U16
横浜BC U16 70-55 静岡 U16
FEU U16 68-53 横浜BC U16
[順位] 1位:FEU U16/2勝 2位:横浜BC U16/1勝1敗 3位:静岡 U16/2敗 <グループB>
SR渋谷 U16 122-41 Mobis U15
SR渋谷 U16 74-71 琉球 U16
琉球 U16 107-54 Mobis U15
[順位] 1位:SR渋谷 U16/2勝 2位:琉球 U16/1勝1敗 3位:Mobis U15/2敗
2月2日(日)
試合開始時間~ラウンド対戦カード
[11:00~]<5位決定戦>静岡 U16(A3位) vs Mobis U15(B3位)
[12:45~]<3位決定戦>横浜BC U16(A2位) vs 琉球 U16(B2位)
[14:30~]<決勝>FEU U16(A1位) vs SR渋谷 U16(B1位)
【大会公式サイト】https://www.bleague.jp/u16-challengecup-2025/

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