EASTは千葉J U18の全勝優勝、WESTは名古屋D U18が2冠達成か!?[インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2024]
名古屋D U18は2冠となるか!?
昨年10月6日にスタートした「インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2024」はEASTが全日程を終了。WESTが残り1試合とフィナーレを迎えようとしている。
「インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2024」は、前回開催から4チーム増えて合計12チームが出場。EAST、WESTの2地区に分かれて1月下旬まで1回戦総当たりのリーグ戦を実施。各地区1位は『インフロニア B.LEAGUE U18 INTERNATIONAL CUP 2025』への出場権を獲得する大会である。
現在の順位は下記のとおり。EASTでは1月12日で全日程が終了。千葉ジェッツ U18が高いポテンシャルを発揮して5戦全勝で優勝を決めた。一方、WESTでは1月25日開催予定の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18(4勝0敗)対滋賀レイクス U18(3勝1敗)を残すのみに。名古屋D U18は、この試合に勝利すれば、「インフロニア B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP 2024」に続いて2冠目となる。
■インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2024
<EAST最終順位>
【優勝】:千葉ジェッツ U18(5勝0敗)
2位:サンロッカーズ渋谷 U18(3勝2敗)
3位:レバンガ北海道 U18(3勝2敗)
4位:宇都宮ブレックス U18(3勝2敗)
5位:仙台89ERS U18(1勝4敗)
6位:横浜エクセレンス U18(0勝5敗)
<WEST順位(1/12消化時点)>
1位:名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18(4勝0敗)
2位:琉球ゴールデンキングス U18(4勝1敗)
3位:滋賀レイクス U18(3勝1敗)
4位:ファイティングイーグルス名古屋 U18(2勝3敗)
5位:富山グラウジーズ U18(1勝4敗)
6位:熊本ヴォルターズ U18(0勝5敗)
今回の原稿では1月に行われた注目3試合のレポートをお届けする。
Pick up games-01
千葉J U18が北海道 U18に快勝、ホームアリーナで全勝優勝を決める
1月4日、LaLa arena TOKYO-BAYで実現したのはEASTの天王山となった千葉ジェッツ U18とレバンガ北海道 U18の戦い。「インフロニア B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP 2024」の準決勝で対戦した際は互いに長所を発揮する好試合になったが、4Q残り2分で流れを掴んだ千葉J U18が白星を手にした。大会4連覇を阻止された形の北海道 U18の#10西村優真は、今回の対戦に向けて「千葉J U18戦に標準を合わして、しっかりと次はリベンジを果たしたいと思います」と雪辱を期していた。
試合は、ホームの千葉J U18が#18セリンムル タラ クーリバリ、#00関谷間がゴールにアタックして得点に続いて、#30小倉貴志も3Pシュートを射抜き、9-0と好スタートを切った。北海道 U18は#10西村が自分の役割と語るドライブから初得点すると、#4阿部竜大がキャッチ&スリーと連続得点。しかし、ファウルやターンオーバーが出て流れを乗れない。残り2分、先の対戦でチーム最多23 得点をマークした#2崎元颯が速い展開からレイアップを沈めて15-5と2桁差に。最終的には9点差で1Qを終えた。北海道 U18と言えば修正力の高さが特徴だが、敵地の洗礼もあってかリズムが良くならない。千葉J U18のディフェンスに苦しみ、武器の3Pシュートも2Q、3Qで合計3本成功のみとなり、28-68で3Qを終えた。
4Q立ち上がり、北海道 U18はトランジションから#6木村颯太が3Pシュート、レイアップと連続得点を挙げると、素早いパス回しからペイントタッチし、キックアウトから#7中川稟太郎、#11安藤煌太朗、#8佐藤柊弥が3Pシュートを成功。やっと連動性するバスケを見せたものの、エンジンがかかるのが遅すぎた。千葉J U18が88-52で勝利。地元ファンの前で全勝優勝を果たしてみせた。
試合後のオンコートインタビューで、キャプテンの#2崎元は「練習してきたディフェンスが勝因だと思います。この優勝に満足することなく、インフロニアB.LEAGUE U18 INTERNATIONAL CUP 2025に向けてしっかり練習したいと思います」と目標とする4冠*に向けて練習していくと笑顔を見せた。 また、山本星矢HCはリバウンドで55-26と上回ったことについて「リバウンド、ルーズボールを一生懸命やろうというのが課題だった。優勝がかかる中で、40分間やりきってくれました」と選手を称えると、「インフロニアB.LEAGUE U18 INTERNATIONAL CUP 20254では、海外チームを倒して優勝できるように頑張ります」と意欲を見せた。
*=B.LEAGUE U18 REGIONAL LEAGUE 2024、インフロニア B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP 2024、インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2024、インフロニア B.LEAGUE U18 INTERNATIONAL CUP 2025
◯千葉J U18 88(16-7 / 27-12 / 25-9 /20-24)52 北海道 U18●
■トップパフォーマー
<千葉J U18>
#00関谷間/22得点、8リバウンド、5スティール
#18セリンムル タラ クーリバリ/16得点、9リバウンド、7アシスト
#30小倉貴志/11得点(3P3/6)、8リバウンド
#10武田勇晟/10得点
<北海道U18>
#6木村颯太/9得点、3スティール
#10西村優真/9得点、6リバウンド、5アシスト
Pick up games-02
スタートダッシュに成功した琉球 U18が滋賀 U18に反撃の芽を積んで勝利
共に2勝1敗の琉球ゴールデンキングス U18と滋賀レイクス U18 が1月4日、沖縄アリーナで激突した。「インフロニア B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP 2024」では、3大会連続4強入りを果たした琉球 U18に対して、滋賀 U18は初のベスト8入りを果たしている。
滋賀 U18を指揮する寺下太基HCは「ウチはサイズもないし、身体能力もない、全員で戦おうというチーム。出だしから気持ちを出して戦うことが大事」と試合の入り方が重要だと語っている。しかし、良いスタートを切ったのは琉球だった。#33長嶺充来がリバウンドから決めて先取点を奪うと、速い展開から#11平良南海輝が3Pシュートを、さらに#33長嶺がまたもレイアップを沈めて開始2分で7-0とした。滋賀 U18は#10岩間龍駕のフリースローでチーム初得点。続いてのオフェンスでは、#7中川恵太がピックプレーでオープンになってプルアップジャンパーを成功。ここからコツコツ得点すると残り2分、#10岩間のキックアウトから#15梶原悠真が3Pシュートを沈めて19-21と迫った。しかし、琉球 U18は逆転を許さない。最後の2分で9-1のランを作って6点リードで1Qを終えた。このあと流れは、琉球 U18に傾く。続く2Q、琉球 U18がリバウンドで優位に立つと速い展開から、#77佐取龍之介 、#20デイビス ルベン建胡らが得点につなげていき38-17としてハーフタイムを迎えた。
巻き返したい滋賀 U18だが、後半も先に先にと得点されてリズムを作ることができず。4Q、滋賀 U18は#15梶原悠真がリバウンドで存在感を発揮すると、#11鷦鷯龍之祐がターンアラウンドで、#14松尾和が合わせのプレーで得点。競り合う時間帯もあったが、地力で勝る琉球 U18が91-59で勝利した。
◯琉球 U18 91(28-22 / 26-17 / 14-10 /23-10)59 滋賀 U18●
■トップパフォーマー
<琉球 U18>
#77佐取龍之介/22得点、13リバウンド
#33長嶺充来/17得点、8リバウンド
#11平良南海輝/13得点(3P3/5)
<滋賀 U18>
#7中川恵太/13得点
#10岩間龍駕/13得点
#15梶原悠真/12得点、7リバウンド
#17坂本龍志/8リバウンド
Pick up games-03
4Q終盤まで一歩も引かぬ接戦に、宇都宮 U18が逆転勝利
1月12日、ブレックスアリーナ宇都宮で行われた「インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2024」EAST最終戦で宇都宮ブレックス U18と横浜エクセレンス U18が対戦。B.LEAGUE U18の中ではサイズに恵まれている 両クラブの戦いは互いに譲らぬまま、4Q終盤を迎えるという見応えある勝負となった。
先制したのは宇都宮 U18。昨年9月、NBAとFIBA主催の「第14回バスケットボール・ウィズアウト・ボーダーズ・アジア」に参加した#3田中大貴が、左コーナーからドライブ。一瞬のスピードで抜き去ってレイアップを決めた。続いて、横浜EX U18は#88秋元春樹のキックアウトから#69大藪陸がコーナー3Pを決め返す。どちらもいい入りをしたと思われたが、このあとはディフェンスが目立つ展開に。ボールマンへのプレッシャーが強く、いい形を作れない中で10-10という1Qになった。そして2Qを終えて横浜EX U18の32-30、3Qを終えて横浜EX U18の48-42。横浜EX U18が僅差リードを握る中で最終クォーターを迎えた。
横浜EX U18は4Qのファーストオフェンスで、#69大藪が左ウイングからプルアップの3Pシュートを成功。51-42とあと2桁差に迫ったが、このあとオフェンスにスイッチが入ったのは宇都宮 U18。#32小森拓がペイントアタックからレイアップ、#1小川蓮央が合わせのプレーでシュートを決めるとベンチから出場の#16吉川輝が連続得点。さらに#3田中がハイローのパスからレイアップを成功し、約2分半で10-3のランを作って52-51と逆転した。このあと横浜EX U18は、#69大藪がリバウンドから決めて再逆転。しかし、勢いに乗る宇都宮 U18は、#3田中がトランジションからレイアップを決めると、#16吉川がフェイドアウェイ・ジャンパーを成功して3点リードとした。それでも横浜EX U18も粘りを見せる。またもリバウンドから#0細川大がねじ込み、残り4分で55-56と迫ったのだ。
逃げ切りたい宇都宮 U18の#3田中、#16吉川がシュートを決めてリードを広げる。しかし、何とか1勝を挙げたい横浜EX U18は#0細川がオフェンスリバウンドをもぎ取って得点。さらに#81長澤蓮空が右コーナーから3Pシュートを射抜いて残り3分強で58-60とした。ところが横浜EX U18の得点は、これが最後に。#1小川蓮央の3Pシュートなどでリードを広げた宇都宮 U18が、67-58で逆転勝利を果たした。
◯宇都宮 U18 67(10-10 / 20-22 / 12-16 / 25-10)58 横浜EX U18●
■トップパフォーマー
<宇都宮 U18>
#3田中大貴/16得点、13リバウンド、2ブロック
#32小森拓/13得点、5リバウンド
#16吉川輝/12得点、3スティール
#24デイビッド オビアフバ /9リバウンド
<横浜EX U18>
#69大藪陸/19得点
#0細川大/12得点、11リバウンド