【EASL】広島がA組1位でファイナル4へ!猛追する桃園を退ける
4Q終盤の競り合いを制したのは広島!
4勝1敗でEASL(東アジアスーパーリーグ)グループA首位の広島ドラゴンフライズは1月22日、エフピコアリーナふくやまで桃園パウイアンパイロッツ(3勝1敗/グループA2位)と対戦。前半から3Pシュートが高確率で決まった広島は3Q終盤に最大19点のリードを握ったが、4Qに入ると桃園が猛追。残り5.7秒に2点差まで詰め寄られたものの、95-92で逃げ切り。グループA1位を確定させた。
初参戦となるEASL、香港イースタン(香港特別行政区A1優勝)に対して連勝スタートを切った広島は、敵地での水原KTソニックブーム戦で敗北を喫したものの、昨年末にはグループ首位だった桃園パウイアンパイロッツを下して首位に上昇。年明けのサンミゲル・ビアメン戦に94-63で大勝し、ファイナル4進出を決めている。
広島のスターターは#12中村拓人、#30山崎稜、#34三谷桂司朗、#8ケリー・ブラックシアー・ジュニア、#24ニック・メイヨ。3日前のりそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2025に出場した#13ドウェイン・エバンスがエントリー外になった。
まず#30山崎の3Pシュートでチーム初得点を奪うと、リバウンドで奮闘する#24メイヨも3Pシュートを沈める。ディフェンスでは#12中村らがキャッチアップを早くして、桃園のテンポを下げると#8ブラックシアー・ジュニアの3Pシュート、#24メイヨのシュート、#12中村のレイアップでスコアを伸ばし、残り5分で14-6とした。
1Q後半、広島は1月10日の長崎戦で復帰した#0寺嶋良を投入。すると即座にシュートを成功させた。対する桃園は#30パイ・ヤオチェン、前回21得点の#69ルー・ジュンシャンが苦しい体勢からシュートを成功。クォーター終盤には#21アレック・ブラウン、NBA元ネッツの#24トレべオン・グラハムのパワープレーでシュートチャンスを作ったが、連続得点は許さなかった。広島は#21渡部琉の3Pシュートに続いて、#0寺嶋もブザービーターとなる3Pシュートを沈めて30-18で1Qを終えた。
2Q開始直後、ミスが続くと桃園の#24グラハムに3Pシュートを決められるなど3-8というスタートになった広島。さらに積極的なディフェンスがファウルと判断される不運もあったが、#4ロバーツ・ケインに続いて#8ブラックシアー・ジュニアと3Pシュートを高確率で決めてリードをキープした。
それでも桃園は、#21ブラウンが高さを生かしてシュートを放つと、#69ルーがスピードを生かして得点。それでも、広島もすぐに取り返すという展開が続いた。#0寺嶋、#30山崎の3Pシュートに続いて、最後は#10上澤俊喜がブザービーターとなる3Pシュートで前半を締めくくり、60-47でハーフタイムを迎えた。
広島は前半、13/23と3Pシュートを高確率で成功。アシストも15をマークした。朝山正悟HCは前半を振り返って「全体的にはすごくいいと思います。2Q相手のアタックに苦しんだシーンもありましたが、オフェンスはいいリズムで出来ているので、そこを修正して後半に臨みたいです。(3Pシュートは)ボールを共有し、打つべき選手がしっかり打てているので、後半も続けたいと思います」と手応えを語った。
3Q序盤、広島はファウルが混んでしまったが、ディフェンスリバウンドを着実に奪ってオフェンスにつなげると、#30山崎がコーナーから3Pシュートを成功。さらに#24メイヨがドライブから豪快なトマホークダンクを披露して点差を保った。しかし、クォーター中盤以降、ボールマンにプレッシャーを受ける中でターンオーバーが続くと、残り5分から2-10というランを作られてしまった。それでも残り1分から#21渡部がフリースロー4本を沈め、76-65と2桁差を保って3Qを終えた。
4Q序盤は互いに得点し合う展開に。桃園は#1ディエン・アンディ、#6クァン・ターヨウがレイアップを決めたが、広島は#8ブラックシアー・ジュニア、#0寺嶋がプレッシャーを受けながらバスケットカウントをねじ込んで2桁差をキープする。そして残り6分21秒、#30山崎が3Pシュートを射抜いて14点差に。ペースを握っていた広島だが、桃園#21ブラウンのシュートを止められない。着々と得点を許すと残り4分強で75-83と8点差にされてしまった。
このあと広島は#30山崎が3Pシュートを連発。引き離しにかかるが、桃園#21ブラウンの得点は続き、残り2分半を切ったところで5点差にされてしまった。広島はここで#8ブラックシアー・ジュニア、#24メイヨのフリースローを決めたが、桃園は#24グラハムが時間をかけずにレイアップを成功。さらに#12リー・ジャカンにフリースロー2本を決められ、残り1分で4点差とされてしまった。このあと互いに得点すると、残り16.2秒、桃園は#24グラハムがフリースロー2本を決めて3点差に。
ここでタイムアウトを取った広島は、インバウンズでまさかのターンオーバー。残り5.7秒、#24グラハムを止めた#8ブラックシアー・ジュニアがファウルアウトになってしまった。2本を決められたら1点差となるフリースローだが、#24グラハムの2本目は決まらず。広島は#15河田チリジがリバウンドを奪うと#30山崎にパス。残り1.1秒にファウルで止められると#30山崎はここで1本目を成功。95-92とすると、2本目はリングにわざと当てて自らリバウンド。そのままタイムアップとなって95-92で勝利をもぎ取った。
広島は#30山崎が3Pシュート6本を決めてチームトップの19得点、#8ブラックシアー・ジュニアが17得点、10リバウンドのダブルダブル、#0寺嶋が15得点、#24メイヨ、#21渡部が12得点と5人が2桁得点をマーク。3Pシュートは18/34(52.94%)と高確率だった。
EASLのプレーヤー・オブ・ザ・ゲームに選出された#0寺嶋は、「僕達は今ディフェンスの部分で課題としているオールコートプレスに挑戦しています。しっかりと最後までやり続けたことも勝因だと思いますし、流れが悪い時にコミュニケーションをしっかり取り続けたことが勝ちにつながったと思います。(コンディションについて)オフェンスのシュートタッチはいいですが、ディフェンスではまだ筋力が戻っていません。チームに迷惑をかけてしまっているので、もっと早くディフェンスを100%に戻して試合に臨みたいと思います」とさらなる活躍を約束した。
5勝1敗とグループA1位で終えた広島は、3月7日~9日にマカオ特別行政区で行われるファイナル4に臨み、2代目チャンピオンを目指す。