「りそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2025 IN FUNABASHI」DAY2レポート
りそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAMEは119-114でB.WHITEが勝利【©B.LEAGUE】
前日の熱気が冷めやらぬ中、「りそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2025 IN FUNABASHI」は最終日のDAY2が開幕。この日のLaLa arena TOKYO-BAYは世界で活躍する管楽器ガールズグループの「MOS」と、全24クラブのマスコットとチアリーダーズによるパフォーマンスで幕が開けた。
インフロニア B.LEAGUE U18 ALL-STAR GAME
好プレーが連発したインフロニア B.LEAGUE U18 ALL-STAR GAMEは87-78でB.LEAGUE U18 HELIOSが勝利【©B.LEAGUE】
「インフロニア B.LEAGUE U18 ALL-STAR GAME」は、U18のBユースチームからBリーグが選出した選手たちが集結。昨年に引き続き「B.LEAGUE U18 JADE」と「B.LEAGUE U18 HELIOS」の2チームに分かれ真剣勝負が行われた。
先制点を挙げたのは、千葉ジェッツ U18でプレーするHELIOSの#7 関谷間。JADEは#5 井伊拓海(サンロッカーズ渋谷 U18)がチーム初得点をマークし、立ち上がりから互いのディフェンスも光る好ゲームが展開された。HELIOSは第1クォーター残り3分31秒、#11 春田結斗(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18)が両軍を通じて初の3Pシュートを沈めると、同49秒には#7 関谷も3Pシュートをヒット。最初の10分はHELIOSの4点リードで終えた。
第2クォーター、HELIOは#5 佐取龍之介(琉球ゴールデンキングス U18)の3Pシュートでスタートを切ったが、JADEもすぐさま#9 若野瑛太(名古屋D U18)が3点で返して対抗。JADEはキャプテンの#4 阿部竜大(レバンガ北海道 U18)がバスケットカウントを決めて流れを引き寄せると、守備の強度を上げ、中盤には26-23と前に出た。しかしHELIOは、ここから#7 関谷の活躍でリードを奪い返し、残り2分7秒にはスティールからダンクシュートを叩き込んで10点差。前半は35-43とHELIOの8点リードで終了した。
反撃を試みたいJADEは、後半開始から8-0のランに成功して追いつく。第3クォーター残り6分51秒に#10 倉光晴(秋田 U18)の3PシュートでJADEがリードするも、その後は互いに譲らない時間帯が続く。それでも、この10分間はJADEが25-16で制し、60-59の1点差でラスト10分間へ突入した。
勝負の第4クォーター、HELIOは連続得点を挙げてリズムに乗ると、残り6分24秒で65-73。JADEはタイムアウトを挟んで3点差まで詰めるが、HELIOは#13 長嶺充来(琉球 U18)や#7 今西優斗(名古屋D U18)などの得点で流れを渡さない。追いつきたいJADEだったが、終盤はHELIOが落ち着いた試合運びを披露。次世代のスター候補による夢の大舞台は、最終スコア78-87でHELIOSに軍配が上がった。
りそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME
初出場のB.WHITE #1渡邊がティップオフ直後から存在感を示す【©B.LEAGUE】
2日間の祭典を締めくくったのは、メインイベントの「りそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME」。「B.BLACK」と「B.WHITE」のチーム分けは2023-24シーズンの結果をもとに行われ、出場選手はファン投票、リーグ推薦、On Fire投票 by バスケットLIVEにて選出された。
入場シーンでは、B.WHITEの#7 篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)が夢の国のキャラクターをモチーフにしたカチューシャ、スパンコールの煌びやかなスーツに身を包み天井から登場。対するB.BLACKも負けてない。#9 辻直人(群馬クレインサンダーズ)を筆頭に#99 川真田紘也、#18 馬場雄大(ともに長崎ヴェルカ)、#6 比江島慎(宇都宮ブレックス)、#8 ジョシュ・ホーキンソン(SR渋谷)のスターティングファイブが氣志團ならぬ“辻團”に扮して入場。辻は篠山に対抗してコートから天井へと舞い上がるサプライズパフォーマンスを見せた。
いよいよ迎えたティップオフは、エンターテイナー・B.BLACK #99 川真田紘也と今シーズン限りでの現役引退を表明しているB.WHITE #4 ジェフ・ギブス(越谷アルファーズ)のジャンプボールでスタート。開始早々から初参戦のB.WHITE #1 渡邊雄太(千葉J)がB.BLACK #6 比江島慎(宇都宮ブレックス)との1on1から3Pシュートを沈め、“マコポーズ”を披露して盛り上げた。B.WHITEは前線から仕掛けるディフェンスで相手のミスを誘って先行。ともに地元出身であるB.BLACKの#7 遠藤祐亮(宇都宮)、B.WHITEの#31 原修太(千葉J)にも得点が生まれた中、B.BLACKは#25 D.J・ニュービル(宇都宮)がディープスリーでのブザービーターを炸裂させ、第1クォーターはB.WHITEリードの26-31で終了した。
第2クォーターはB.BLACKの#13 ドウェイン・エバンス、#13 須田侑太郎(シーホース三河)がそれぞれ2本の長距離砲を沈めれば、インサイドでは#1 渡邊やB.BLACKの#11 セバスチャン・サイズ(アルバルク東京)が豪快なダンクを披露した。また、守備ではともに船橋市出身の#31 原、#24 田代の同級生コンビによる“船橋トラップ”が成功。引き続きB.WHITEがペースを握り、48-62で試合を折り返した。
第3クォーターはB.BLACKがじわじわと点差を詰める。#2 富樫勇樹(千葉J)と#1 渡邊によるアリウープをお見舞いされるも、#99 川真田の3Pシュートに加え、#11 サイズと#25 ニュービルが2桁得点を記録。B.BLACKはこの10分で34得点を積み上げ、82-90で最終クォーターへ。
終盤一気に得点を伸ばしたB.BLACK #9辻【©B.LEAGUE】
勝敗を決する第4クォーター、B.BLACKは#24 田中大貴が3Pシュートを決めて序盤で90-94と肉迫する。対するB.WHITEは残り7分17秒に#24 田代が100得点目を挙げ、97-104でオフィシャルタイムアウトを迎えた。B.BLACKはチームの100点目を決めた#9 辻がスコアを伸ばすも、#2 富樫のこの日5本目となる3Pシュート、#10 吉井裕鷹(三遠ネオフェニックス)の得点でB.WHITEがリードをキープ。ラストオフェンスの#4 ギブスのダンクは惜しくもリングに嫌われたが、B.WHITEが114-119で勝利した。
ゲームハイはB.WHITE #13 須田の21得点。B.BLACKは#11 サイズが19得点11リバウンドで攻守を引っ張ったが、あと一歩及ばなかった。なお、B.BLACK #99 川真田がMIPを受賞。MVPはB.WHITEのキャプテン・#2 富樫が獲得し、2017年に行われた初回のBリーグオールスター以来、史上初となる2度目の受賞を果たした。
史上最多、2度目のALL-STAR GAMEのMVPを獲得した#2 富樫 勇樹【©B.LEAGUE】
構成=バスケットボールキング編集部
文=小沼克年