「りそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2025 IN FUNABASHI」DAY1レポート
G-SHOCKスキルズチャレンジに初優勝した篠山竜青【©B.LEAGUE】
G-SHOCK SKILLS CHALLENGE
悲願の優勝に向けてスピードを上げる篠山竜青【©B.LEAGUE】
SixTONESによるOPENING SPECIAL PERFORMANCEで「りそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2025 IN FUNABASHI」が開幕。千葉ジェッツのホームアリーナ、LaLa arena TOKYO-BAYで夢の2日間がスタートした。
コンテストは「G-SHOCK SKILLS CHALLENGE(G-SHOCK スキルズチャレンジ)」からスタート。出場は#7 今西優斗(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18)、#2 齋藤拓実(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)、#7 游艾喆(滋賀レイクス)、#2 富樫勇樹(千葉ジェッツ)、#7 篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)の5名、出場予定だった#2 大倉颯太(アルバルク東京)はコンディショニング不良のため欠場した。
1番手の今西が3ポイントシュートを1本ミスしたのみで25.2秒を記録。2番手はその今西の先輩である齋藤。スムーズにスタートした齋藤はすべてのポイントをノーマークでクリアして21.9秒と好記録を残した。3番手の游は初出場ということもあり、緊張の中、ミスが出て40.8秒。4番手は地元の#2 富樫。過去2回優勝を誇る#2 富樫だったが、2回目のパスセクションでつまずき、42.9秒で終わった。
そしてラストに登場したのが初優勝に執念を燃やす篠山だ。集中した表情からロケットスタートを決めるとすべてのポイントをノーミスでクリア、最後の3ポイントシュートも一発で決めると、21.7秒をマーク。それまで1位だった齋藤を0.2秒とかわしてトップに。ついにG-SHOCK スキルズチャレンジを初めて制した。
DRY ZERO 3POINT CONTEST
延長戦を制して3ポイントコンテストに初優勝した比江島慎【©B.LEAGUE】
続いて行われた「DRY ZERO 3POINT CONTEST(DRY ZERO 3ポイントコンテスト)は、制限時間60秒で5つのポジションから3ポイントシュートを放ち、その合計ポイントを競争するというもの。
OPENING SPECIAL PERFORMANCEに登場したSixTONESの髙地優吾、田中樹によるのエキジビションチャレンジから始まったコンテストは、1番手として地元千葉ジェッツU18のエース、#00 関谷間がチャレンジ。思い切りのいいシュートで11ポイントをゲットした。2番手にはB.LEAGUE ALL-STAR GAMEに初めて参加する渡邊雄太(千葉ジェッツ)が登場。試投前から「緊張してます」と語っていた渡邊だが、14ポイントを獲得して存在感を示す。
その後、#1 レイ・パークスジュニア(大阪エヴェッサ)が12ポイント、#30 山崎稜(広島ドラゴンフライズ)が9ポイントと伸び悩む中、#6 比江島慎(宇都宮ブレックス)が後半にシュートを決めて15ポイントをゲットした。続く#9 辻は最後のカラーボールを決めれば比江島を逆転するところまで追い詰めたが、残念ながらそのシュートがリングに当たり、14ポイントで終わった。最後に登場したのが前回優勝の#14 岸本隆一は前半苦しむも、次第に調子を上げ、最終スポットでカラーボールをリングに通過させ15ポイントとして比江島に並んだ。
比江島と岸本が同点となり10秒間の延長戦で雌雄を決することに。先攻の比江島が1本外したのみで5ポイントを挙げると、後攻の岸本は1本を決めたのみに終わり、比江島が初優勝を果たした。
『Captain America:Brave New World』DUNK CONTEST
アンソニー・ゲインズ・ジュニアがダンクコンテストを制した【©B.LEAGUE】
「『Captain America:Brave New World』DUNK CONTEST(『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』ダンクコンテスト)」はくじ引きで順番を決定。予選は#23 アンソニー・ゲインズ・ジュニア(鹿児島レブナイズ)、#1 コー・フリッピン(群馬クレインサンダーズ)、#4 トロイ・マーフィージュニアの順番で争われることになった。なお、#2 デイビッド・ヌワバ(三遠)と#11セバスチャン・サイズ(A東京)はコンディション不良のため欠場した。
先陣を切ったのはゲインズ・ジュニア、いきなり1本目の挑戦でワンハンドのウインドミルのダンクを叩き込むと48ポイントを獲得。2番手のフリッピンは制限時間内でダンクを決めることができず40ポイント。#2 マーフィージュニアはチームメートのジョシュ・ホーキンソンとの試技に挑戦するも成功せず。パフォーマンスを切り替えボースハンドのダンクを叩き込み46ポイントを獲得し、決勝にはゲインズ・ジュニアとマーフィージュニアが決勝進出を決めた。
決勝はマーフィージュニアからスタート。2本の試技を失敗したのち、自分で投げ上げてワンバウンドさせたボールを叩き込むダンクを披露。2番手のゲインズ・ジュニアは審査員の富樫勇樹を呼び込み、ボールのトス役を頼むことに。ゲインズ・ジュニアはトスされたボールを空中でキャッチして体を半回転させながら両手で叩き込むダンクを3度目のチャレンジで成功。結果はマーフィージュニアの15パーセントに対して、85パーセントの投票を集めたゲインズ・ジュニアが頂点に立った。
B.LEAGUE ASIA RISING STAR GAME
Bリーグで活躍するアジア特別枠選手と若手選手の選抜チームが激突【©B.LEAGUE】
「B.LEAGUE ASIA RISING STAR GAME」は3度目の開催。日本国籍の若手選手で結成されたB.LEAGUE RISING STARSと、アジア特別枠選手で構成されたB.LEAGUE ASIA ALL-STARSが対戦した。
試合の立ち上がりは、ASIA ALL-STARSの#7 マイケル・オウが#2 金近廉(ともに千葉ジェッツ)との体格差を生かして先取点を挙げると、すぐさま金近が3ポイントシュートで応戦。互いにハイペースに得点を重ねる中、リードするASIA ALL-STARSは、#24 サン シャオ(茨城ロボッツ)の3ポイントシュート、オウと#0 ガディアガ モハマド アルバシール(秋田ノーザンハピネッツ)の豪快なダンクなどで点差を拡大。ASIA ALL-STARSが7点リードして第1クォーターを終えた。
第2クォーターも、ららアリーナをホームとするオウが自らボールプッシュしコースト・トゥ・コーストで得点するなどファンを魅了すると、追いかけるRISING STARSは、前半だけで20得点に到達した#24 佐土原遼(ファイティングイーグルス名古屋)の勢いが止まらず、14-0のランで猛追。#23 キング開(横浜ビー・コルセアーズ)も長距離砲で存在感を発揮し、2点差の60-62まで詰め寄って折り返した。
ハーフタイム明けの第3クォーターは、ASIA ALL-STARSがフィリピン代表経験を持つ#1 レイ・パークスジュニア(大阪エヴェッサ)、#2 ドワイト・ラモス(レバンガ北海道)、#15 キーファー・ラベナ(横浜ビー・コルセアーズ)、#34 エージェー・エドゥ(長崎ヴェルカ)、#35 マシュー・ライト(川崎ブレイブサンダース)の5名をコートに投入。しかし、この時間帯もRISING STARSは前半無得点だった#1 市川真人(広島ドラゴンフライズ)や#14 湧川颯斗(三遠ネオフェニックス)らが得点を重ねて応戦。この10分は互いに30得点以上を挙げ、ASIA ALL-STARSの3点リードで突入した。
最終第4クォーターは、オウのダンクシュートが初得点となり、ASIA ALL-STARSペースで進むかと思われたが、長距離砲で追いすがるRISING STARSは残り4分と同2分にキングが逆転の3ポイントシュートを成功しクロスゲームに。連勝がかかるASIA ALL-STARSは、キャプテンのラモスが残り1分32秒に同点の3ポイントシュートを決めたものの、RISING STARSは残り58秒に#8八村阿蓮が勝ち越しの3ポイントシュートを成功し、これが決勝点に。最後はASIA ALL-STARSの長距離砲攻勢をしのいだRISING STARSが124-121で競り勝った。
3大会目にして初勝利をつかんだRISING STARSは、佐土原がゲームハイとなる28得点、キングが3ポイントシュート7本成功を含む25得点と躍動。ららアリーナをホームコートにする千葉J所属の金近は13得点、オウもASIA ALL-STARS最多となる18得点を挙げて見せ場を作った。
構成=バスケットボールキング編集部