【EASL】広島がファイナル4進出決定!攻防が噛み合って快勝
地元ファンの前でファイナル4進出を決定!
3勝1敗でEASL(東アジアスーパーリーグ)グループA首位の広島ドラゴンフライズは1月8日、広島サンプラザホールでフィリピンのサンミゲル・ビアメン(0勝3敗/グループA5位)と対戦。勝てばファイナル4進出が決まるという本日の試合、前半に9本の3Pシュートを沈めてリードを作ると、後半に入っても安定感ある試合運びを披露して94-63で勝利。地元ファンの前でファイナル4進出を決めた。
初参戦のEASL、香港イースタン(香港特別行政区A1優勝)に連勝スタートを切った広島は、敵地での第3戦、水原KTソニックブーム戦で敗れたものの、昨年末グループ首位だった桃園パウイアンパイロッツに対して84-73で勝利して暫定1位に。1月7日の試合で香港が水原KTに勝利したため、本日の試合をものにすれば最終戦を待たず、ファイナル4進出が決まるというゲームになった。
#13ドウェイン・エバンスがエントリーから外れた広島は、#12中村拓人、#30山崎稜、#34三谷桂司朗、#24ニック・メイヨ、#8ケリー・ブラックシアー・ジュニアという5人がスターターに。試合開始直後、トランジションの速い展開から#8ブラックシアー・ジュニアがレイアップを決めて先制。インサイドを固めて守るサンミゲル・ビアメンに対してアウトサイドでパスを回し、#34三谷、#24メイヨがミドルシュート、#30山崎が3Pシュートを沈めるなど、確率よくシュートを沈めていく。サンミゲル・ビアメンは#6クリス・ロスの3Pシュート、#77CJ.ペレスのミドルシュートで得点したが、残り5分で17-7と2桁差を付けた。
その後、サンミゲル・ビアメンはリーグMVPを8度受賞したレジェンド、#15ジューン・マー・ファヤルドにボールを入れてオフェンスを展開。#5トレン・ジョーンズに技ありシュートを決められたが、#24メイヨ、#21渡部琉が3Pシュートを射抜いてリードをキープ。終了間際には、#1市川真人の3Pシュート、#4ロバーツ・ケインのフリースローで追加点。#33ホアン・ティオンソンにブザービーターとなるハーフコートショットを決められたものの、30-18で1Qを終えた。
2Q立ち上がり、サンミゲル・ビアメンはトランジションから#33ティオンソン、#39ジェリコ・クルーズが連続得点。ここでタイムアウトを取った広島は、素早いパス回しでズレを作って#34三谷が3Pシュートを成功させた。このあとサンミゲル・ビアメンはフィジカルなプレーを展開して得点につなげ、9点差まで詰め寄られたが、広島は速い展開から#30山崎が3Pシュートを決めると、セカンドチャンスで#34三谷も3Pシュートを成功。さらに#12中村ならではのステップからレイアップを決めるなどでリードをキープし、52-37でハーフタイムを迎えた。
前半、広島は24-17とリバウンドで優位に立ち、ターンオーバーはわずか2本のみ。9/24と高確率で3Pシュートを決めた。ハーフタイム間、朝山正悟HCは「前半は自分たちの良いバスケができる時間が多かった。ただ、シュート後のリバウンドやディフェンスのローテーションなど細かいところを突き詰める必要がある。また3Pシュートが多くなっているので、後半は2Pシュートとのバランスを考えないといけない」と語った。
3Q、サンミゲル・ビアメンは2Qで手応えを掴んだか、インサイドでフィジカルなプレーでオフェンスを展開。それでも広島は#8ブラックシアー・ジュニアらがうまく対応して簡単には得点させず。一方でオフェンスでは前半同様に積極的に3Pシュートを放っていくが、なかなか決まらなくなった。すると、#34三谷、#21渡部らがペイントアタックして得点。何とかリードをキープし、68-51で3Qを終えた。
オフェンスが停滞した3Qを16-14で凌いだ広島は4Q序盤、#30山崎の3Pシュート、#15河田チリジのレイアップで73-53と20点差とした。いい流れはディフェンスにもつながる。好守からのオフェンスで#8ブラックシアー・ジュニアは豪快なダンク。ホームのファンを沸かせると#21渡部が4ポイントプレーを決めた。その後、#24メイヨの3Pシュートでリードを広げると、残り4分強、#34三谷の速攻で87-57と30点差に。さらに#12中村、#34三谷、#24メイヨと得点していって94-63で勝利。ホームでファイナル4進出を決めた。
FG成功率45.45%(35/77)をマークした広島は#24メイヨ、#34三谷が共に18得点、#8ブラックシアー・ジュニアが12得点(15リバウンド、9アシスト)、#12中村、#30山崎が同じく11得点と5人が2桁得点を記録。アシストは32をマークした。
準トリプルダブルだった#8ブラックシアー・ジュニアは、試合後のオンコートインタビューで「この勝利でファイナル4進出を決められた。大きな1勝だよ。我々は能力の高いシューターやプレーメーカーがたくさんいる。これからもみんなの強みを発揮できるようプレーしたい」とファイナル4進出を喜んだ。
グループラウンドはあと1試合。1月22日、エフピコアリーナふくやまで桃園パウイアンパイロッツ戦で対戦する。ファイナル4の戦いに向けて弾みをつけるためにも、ぜひ勝利したいところである。