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【EASL】広島がファイナルフォー進出に向けて大きな1勝!敵地で首位・桃園を下す

2024.12.26

見どころ・レポート

 

ピンチでエバンス、中村がステップアップ

12月25日、広島ドラゴンフライズ(1勝2敗)は敵地でのEASL(東アジアスーパーリーグ)第4戦で、グループA首位の桃園パウイアンパイロッツと対戦。ピンチを切り抜け、84-73で勝利し、ファイナルフォー進出に向けて大きな1勝を挙げた。

ホームで78-67、敵地で88-75と香港イースタン(香港特別行政区A1優勝)に連勝というスタートを切った広島だが、12月4日、敵地で迎えた水原KTソニックブーム戦では、ディフェンスに苦しみ、78-80と痛い1敗を喫した。それでも首位の桃園に土を付けることができれば、ファイナルフォー進出の可能性は膨らむだけに是が非でも勝たなければならない試合となった。その桃園は、得点源のトレベオン・グラハム(元NBAホーネッツ)が先週の試合で負傷したため欠場に。広島にとっては、得点源となる#21アレック・ブラウン、#69ルー・ジュンシャンをいかに抑えるかが勝利へのカギとなった。

#24ニック・メイヨが欠場となった広島は、#12中村拓人、#13ドウェイン・エバンス、#30山崎稜、#21渡部琉、#8ケリー・ブラックシアー・ジュニアが先発。立ち上がり、#13エバンスがリバウンドから先取点を奪うと、#12中村が続けて3Pシュートを射抜く。それでも開始4分で7得点とスコアが伸びなかったが、クォーター中盤からオフェンスが活性化した。#12中村がトリッキーなムーブから3Pシュート、フローターと決めていくと、#8ブラックシアー・ジュニアがフリースローで確実に得点。さらに#8ブラックシアー・ジュニア、#10上澤俊喜が3Pシュートを連発し、26-16で1Qを終えた。

2Qに入ると桃園のパスが回り出し、#21ブラウン、#12リー・ジャカンに3Pシュートを決められてしまった。それでも、広島は#10上澤、#13エバンスがすぐに3Pシュートをお返し。取られたら取り返すという見応えある攻防が続いた。その後、桃園は得点源の#69ジュンシャン、#21ブラウンが3ファウルとなってベンチに下がる。広島にとってはチャンスの時間帯に#13エバンスがポストプレーから、ドライブからと連続得点。リードを広げると好ディフェンスも見せて、52-37としてハーフタイムを迎えた。

ハーフタイム間、朝山正悟HCは「前半はチームディフェンスが機能し、良いオフェンスにつながった」とコメントした。前半は#13エバンスが22得点、#12中村が10得点でオフェンスをけん引。チームのFG成功率は52.94%と高い数字を記録したほか、21-17とリバウンド争いで優位に立った。

3Q、桃園は#45ジャロッド・ジョーンズにボールを入れてスコアを伸ばすと、キックアウトから#6グアン・ダーヨーの3Pシュートといいシーンを作る。広島は#30山崎がプルアップ3Pシュートを沈めると、速い展開から#13エバンスがレイアップといいシーンを作ったものの、ミスも出たため点差を縮められ、67-60で3Qを終えた。

4Qは、スタートから互いにハードディフェンスを展開。そんな中、広島はハイローから#13エバンスがシュートを決めると、そのパスを出した#12中村が3Pシュートを射抜いて、開始2分で12点までリードを広げた。しかし、桃園はファウルトラブルの#69ジュンシャンが戻ってきたことで、リズムが良くなり#21ブラウンが連続得点。再び1桁差にされてしまう。

勢いに乗る桃園がボールマンへのプレッシャーを強め、広島のシュート精度は落ちたが、#15河田チリジがリバウンドで存在感を発揮。#12中村の3Pシュートにつないで再び2桁差にした。それでもホームの声援を受ける桃園は諦めない。#69ジュンシャン、#21ブラウンが3Pシュートを入れ返して、残り2分強で8点差となった。この勝負どころでターンオーバーも出た広島だが、なんとか守ると残り1分に#13エバンスが値千金の3Pシュート。11点差にすると見事にクロージングして84-73、ファイナルフォー進出に向けて大きな1勝を挙げた。

残り1分の3Pシュートについて#13エバンスは「ビッグショットが必要なシーンでうまく決めることができた。とてもハッピーだ」と振り返った。本日は33得点、11リバウンドと大活躍だった。広島はまた#12中村が18得点、#8ブラックシアー・ジュニアが12得点(11リバウンド)と3人が2桁得点を記録した。そしてリバウンドでは、51-41(オフェンスリバウンドは15-9)と上回ったほか、ターンオーバーは9(桃園12)とミスも少なかった。

直接対決で勝利したことでグループA暫定首位となった広島の次戦は、年明け1月8日にホーム(広島サンプラザホール)でのサンミゲル・ビアメン戦(現在0勝3敗)。さらに1月25日にはホーム(エフピコアリーナふくやま)で桃園とリマッチとなる。ファイナルフォー進出に向けて負けられない戦いは続く。

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