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11月12日 理事会に関するメディアブリーフィングレポート~サラリーキャップやドラフトなどB.革新の制度設計を発表~

2024.11.12

選手

 

8月22日、B.LEAGUEオフィスにてB.LEAGUE理事会に関するメディアブリーフィングが行われました。

まずはマーケティングレポートとして現在までの入場者数が発表され、B1の入場者数は平均4631人で、昨シーズンの4617人を超えている状況です。島田慎二チェアマンは「伸びが鈍化しているように見えますが、決してそうではありません」と補足しました。

千葉Jや長崎のように新アリーナを使い始めたクラブもあれば、2026年に向けて改修などでアリーナが使えていないクラブもある状況で、シーズンのトレンドとして後半に入場者数が伸びるというトレンドがあるため、現状で昨シーズンの数字を上回っているのは良いことと言えます。B2では昨シーズンの2304人から2522人へと伸びが顕著で、半数のクラブで昨シーズンより平均入場者数が増加しています。

また、今シーズンより開始となったSCS(リーグ統一でのメンタルヘルスケアに関する取組み)について、IOCが開発した評価ツールを用いて9-10月に実施した初回定期チェックの結果が発表されました。結果としては、選手・スタッフともに全体としてメンタル不調の割合が高いという結果は出ませんでしたが、それでも「怪我やパフォーマンスの不安」と「引退後の人生の不安」は選手において全体的にスコアが高く、選手に比べスタッフの方がメンタル不調のリスクが潜んでいる可能性があり、「睡眠障害」、「アルコール・飲酒」、「摂食障害」でのカットオフ値の超過割合が高くなっていました。次回調査は来年1月に予定されており、シーズン中となる次回にどう推移するか、SCS推進チームが引き続き注視していきます。

10月の外傷障害発生についても報告がありました。発生総数は昨シーズンの10月から10.1%の減少となりました。開幕当初で十分なコンディションが整わないまま強度の高い試合に臨むことで発生していると予想され課題となっていた10月の外国籍選手の発生割合の高さは、昨対29.3%と減少しています。一方で10月以降にインジュアリーリストに公示された外国籍選手は7人で、昨シーズンと同数となっており、現行レギュレーションにおいては引き続き外国籍選手の、特に開幕直後の外傷障害発生予防は重要トピックとなります。

そして2026-27シーズンから始まる「B.革新」について、B.LEAGUE ONE/B.LEAGUE NEXTの審査タイミング変更とB.LEAGUE ONE仮入会の判断基準が明確化されたことが発表されました。

https://www.bleague.jp/news_detail/id=442958


B.LEAGUE ONEとB.LEAGUE NEXTの審査タイミングについては、2025年4月の理事会から同年10月の理事会へと変更され、ライセンス審査と同時に入会審査が実施される予定です。

またB.LEAGUE ONEの仮入会を審査するにあたり、平均入場者数の審査は2024-25シーズンは3月末まで、あるいはレギュラーシーズン終了分までのいずれかでクリアしていること、売上高は2.5億円以上、2年分の資金繰り計画を示すことなどの判断基準が明確化されました。

そして、B.革新の制度設計について、新たに決まったことが発表されました。

https://www.bleague.jp/files/user/20241112bkakushin.pdf

すでにB.LEAGUE PREMIERのサラリーキャップは上限8億円、下限5億円と発表されていますが、さらに最低年俸が800万円となることが発表されました。全選手をグロス契約とし、消費税を除くすべての税金やエージェントフィーも基本報酬に含まれます。住居や自動車貸与、航空券の支給についても規定を定め、その金額をサラリーキャップに含めます。出場給や勝利給といった変動インセンティブについても同様ですが、チーム全体の基本報酬総額の20%が上限となります。

またB.LEAGUE PREMIER/B.LEAGUE ONE/B.LEAGUE NEXTのプロ・アマ人数の規定、サラリーキャップを超過した場合のラグジュアリータックス(仮称)、ユース育成特別枠、U22枠(ユース育成強化枠)、特別指定選手の制度についても発表があり、25歳以下の選手2名を上限とする育成契約選手制度(当該選手の同意なく期限付移籍をさせることが可能な契約制度)も設けられました。

B.LEAGUE PREMIERで導入されるドラフトについては、初回ドラフトの対象選手と報酬のルールが発表されています。またB.LEAGUE PREMIERではドラフトの結果で選手が大きな不利益を受けないよう、「練習場およびウェイトトレーニング施設規定」が設けられ、スタッフの役職ごとの最小要件も決められました。

さらにB.LEAGUE PREMIERではポストシーズンの会場についての制約が定められました。クォーターファイナルとセミファイナルでは「B.PREMIERホームアリーナ検査要項を満たすアリーナ」を推奨する一方で「現ホームアリーナ検査要項(2024-25シーズン用)のB1要件を満たすアリーナ」も可となりますが、FINALSでは前者が求められます。必ずしもホームアリーナである必要はないため、クラブがホームアリーナとする会場以上に大規模のアリーナをポストシーズンの会場とすることも認められます。

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