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『2024年 B.LEAGUE選手研修』実施レポート Part.3

2024.08.22

選手

B.LEAGUEでは、2016年より毎年、シーズン開幕前に選手研修を実施しています。

この研修は、社会人、プロバスケットボール選手としての自身を取り巻く環境に対する理解促進と、プロバスケットボール選手としての自覚の醸成を目的として行われており、外部講師の方による講義など様々なプログラムを提供しています。

▼これまでの研修レポートはこちら
Part1:https://www.bleague.jp/bmagazine/detail/id=437044
Part2:https://www.bleague.jp/bmagazine/detail/id=437099

6日間にわたって行われた研修のうち、最終日の様子をご紹介します。

 

5日目の研修に続き、今回も1~3年目の選手が主な受講対象となり、130名を越える選手たちが参加しました。

 

前半では、自身も元アスリートである金久保武大さんをゲスト講師に迎え、生きていく上で欠かせない「お金と税金」をテーマにした研修を行いました。
税金の種類や経費、確定申告の仕組みなど実践的な話をはじめ、心を豊かにするお金の使い方の話まで、様々な角度から「お金」を考え、お金のリテラシーを高めることが目的となります。

後半では、研修の集大成として、5日間の内容を振り返りつつ、改めて「アスリートの価値」を考える講義を行いました。

 

選手たちに、これまでに行われた研修で印象的だった内容を振り返ってもらうと、下記のような意見が挙げられました。

 

元田大陽選手(秋田ノーザンハピネッツ)

「自分は今年高校を卒業して、B.LEAGUEに入って1年目になる。子供の頃に「社会常識のところで、自分の言動に影響力があることを学びました。言動や行動が見られていることが多いので、正しい言動・行動をしっかりやっていくべきだなと思いました。」

 

大森康瑛選手(サンロッカーズ渋谷)

「一番印象に残ったのは、島田チェアマンをはじめ色々な講師の方がおっしゃっていた「プロ選手になったからこそできる新しい価値の創造」の話です。オンコートだけではなく、オフコートの部分でプロ選手だからこそできる社会貢献活動とか、SNSを有効に活用した広報活動とか。そういう部分が、選手としての価値を上げることに繋がったり、引退後のキャリアの道しるべになったりするので、その重要性はしっかりと実感できたと思います。」

 

大高祐哉選手(青森ワッツ)

「試合で勝つ選手だけが市場価値が高いわけではなく、オフコートや社会にどう貢献したかが、その選手の価値を高めることだと思いました。また、不祥事などの今まで積み重ねてきたことを損ねる行為を起こしてしまうと、一瞬で選手やクラブの価値を損ねてしまうことに繋がるので、そういった行為はやらないことを学びました。」

 

この他にも、様々な選手が指名され、それぞれが自分なりの意見をしっかりと伝えていました。

研修後ミニインタビュー

この日の研修終わりには、三遠ネオフェニックスの湧川颯斗選手とサンロッカーズ渋谷の大森康瑛選手の取材が行われました。

 

――今日の研修で印象に残った話を教えてください。
湧川:特に自分が印象に残ったのは、お金関係とプロ選手としてあるべき姿という部分の話です。自分はまだプロ選手になって1年しか経っていませんが、お金の管理などは少しずつ勉強していて。今回のこの講義で、税金のことなども勉強できて、いい研修だったと思います。あと、社会貢献活動についても、普段応援していただいている分、自分たちも試合の結果だけではなく、地域活動とかで恩返しや感謝の気持ちを伝えていかないといけないなと感じました。

――お金の勉強はどのようなことをされていたんですか?
湧川:貯金の仕方とか、つみたてNISAの話などは聞いたことがあります。母からも「お金の感覚をバグらせるな」と毎日のように言われているので、一般の人の普通の感覚を崩さないために家計簿をつけたりしています。

――大森選手はいかがですか?
大森:自分は(初日の)新人研修から受けてきたので、今日はその復習などもあったのですが、B.LEAGUEの研修はとても包括的で色々なところに繋がってくるのかなと思いました。今日の講義でいうと、お金の部分の話も、ただ、「節税しよう」「節約しよう」という話ではなく、しっかりつみたてNISAやiDeCoとか、税の種類まで深ぼってくださった。今までの研修内容を振り返ってみても、プロ選手になる上で全部使う知識だと思いました。明日から実践できるものが沢山有ったので、そういうところはなるべく書き出してみて早めに知る習慣をつけ、社会貢献活動などにも関わっていく時間を増やせていけたらと思いました。

――今回の研修全般をふまえて、プロとしてどういう選手になっていきたいですか?キャリアに対する考え方に変化はありましたか?
湧川:今年は途中から研修に参加したのですが、この1年間で、まだまだ課題ばかりだと感じました。ただ、少しずつお金の部分や、ファンとの接し方というところでは、自分の中でも成長したなと感じています。また来年も研修があるので、来年も受ける頃には、もう少し今年より成長したことが増えたと思えるように、今シーズンやっていきたいです

大森:自分は新人だったので初日から参加しました。社会常識などの部分ではある程度理解できたと思うのですが、コンプライアンスの部分やスポーツくじのところ、あとはレフェリーからのお願いといった部分は、自分でただ学習するだけではなかなか得られない情報だったので、重要かなと思っています。研修が終わった後に、もう一度復習してみようと思いました。1週間の長い間研修があって、個人的には結構理解できたかなと思うのですが、学ぶのと実践するのでは大きく差があります。学んだことを忘れないようにしながら過ごしてみて、また2年目、3年目の研修のときにどれだけちゃんとできたかな?ということを意識しながら今シーズンを過ごしていきたいなと思います。

――ありがとうございます。お疲れさまでした!

 


今回の研修は、「B.LEAGUE キャリアマネジメントプログラム」の一環として行われました。これにより、従来の基本的なビジネス教養と選手の現役時代のキャリアプランに関する研修に加え、さらにその先の人生やキャリアを考えた目標設定やビジョンについて、より精度の高い研修が提供されています。

《▶「B.LEAGUEキャリアマネジメントプログラム」とは?》

 

本プログラムは、B.LEAGUEが推進する「SOCIAL INNOVATION HUB 構想」における『ビジネス人材コミュニティの活性化』を担う部分として、2024年6月より始動しました。選手の現役時代の魅力を最大化し、スポーツ業界やそれ以外の業界でも活躍できる人材が輩出できるプログラムのデザインを目指しています。

《 ▶ SOCIAL INNOVATION HUB 構想とは?》
 

「りそなグループB.LEAGUE 2024-25 SEASON」開幕まであと約2か月。今回参加した新人選手たちも含め、選手たちの一人ひとりの活躍とキャリア形成を図り、B.LEAGUEでは今後も様々な取り組みを行ってまいります。

 
 

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