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『2024年 B.LEAGUE選手研修』実施レポート Part.2

2024.08.21

選手

B.LEAGUEでは、2016年より毎年、シーズン開幕前に選手研修を実施しています。

この研修は、社会人、プロバスケットボール選手としての自身を取り巻く環境に対する理解促進と、プロバスケットボール選手としての自覚の醸成を目的として行われており、外部講師の方による講義など様々なプログラムを提供しています。

▼初日の研修レポートはこちら
https://www.bleague.jp/bmagazine/detail/id=437044

6日間にわたって行われた研修のうち、4日目の様子をご紹介します。

 

4日目の研修から、新人だけではなく2~3年目の選手も対象となり、5日目は130名を越える選手たちが参加しました。
前半では主に、B.LEAGUEの社会的責任や、オフコートでの活動の重要性、時間の使い方などについての講義があり、様々な社会貢献活動を積極的に行っている先輩選手として、広島ドラゴンフライズの寺嶋良選手をゲストに迎えたトークセッションが行われました。
 

寺嶋選手は、カンボジアに浄水フィルターを送ったり、広島県の保育園や幼稚園に絵本を寄贈したりなど、国内外で幅広く活動をされています。
学生時代から慈善活動に興味があり、プロ1年目から活動を始めたそう。

他にも、忙しい選手生活の中でも、本を年間100冊ほど読む時間の作り方や、怪我の治療期間の時間の使い方など、寺嶋選手ならではの貴重な話を聞くことができました。
寺嶋選手からは、「プロでいるうちは色々なことを学んでいくと思います。その中で、自分の中の解釈の仕方だけは、少しでも良い方向にとらえながらやっていけたら良いんじゃないかなと思います。僕も今回、怪我をして落ち込むこともありましたけど、どこかで本に助けられたりとか、仲間に助けられたりとか、色々なことがありましたので。解釈の仕方だけは皆さんには大事にしてほしいというか、間違えないようにしてほしいなと思います。」と、後輩たちへのあたたかいメッセージがありました。

 

研修に参加した選手からは下記のような感想が挙げられました。

 

平寿哉選手(シーホース三河)

「自分は今年高校を卒業して、B.LEAGUEに入って1年目になる。子供の頃にB.LEAGUEを見て、夢を見ていてた舞台でプロ選手を格好良いと思っていた。逆に、自分が見られる立場になった今、バスケットボールを目指す子どもたちや学生たちの夢を長くサポートしたいという夢がある。寺嶋選手がカンボジアや地元で活動しているのと同じように、自分も夢をしっかりサポートいきたいと思った。」

 

松崎裕樹選手(横浜ビー・コルセアーズ)

「自分もオフシーズンにB.Hopeで慈善活動を経験した。寺嶋選手の話を聞いて、自分の活動だけではなく、他の人がどういう活動をして、どういう影響を与えるのかを知ることで、当事者意識をもって行動に移せると思った。」

 

 

後半は、「セルフコーチング」をテーマに、アスリートならではの具体例や視点を例に出しながら、課題達成や問題解決に向けたテクニックについての研修でした。
選手たちも、紙とペンを使ってまとめるワークシートや、グループでの意見交換など、与えられた課題に真剣に取り組んでいました。

研修後ミニインタビュー

この日の研修終わりには、ファイティングイーグルス名古屋の内尾聡理選手と青森ワッツの鍵冨太雅選手の取材が行われました。

 

――今日の研修で印象に残った話を教えてください。
鍵冨:寺嶋良選手と個人的な知り合いなので、彼は本当に本が好きということを知っていました。本という趣味を通してバスケをより知ってもらう活動をされているという話を聞いて、好きなものから社会貢献が始まっていると、続けることができるしモチベーションになるのかなと思いました。
あと、特別指定選手の頃からも、カンボジアに浄水器を送る活動をされていたとのことで、本当にアンセルフィッシュな方だなと改めて思いました。

内尾:寺嶋選手の話を聞いて、オフコートでの社会貢献活動も、プロ選手としての価値を発揮できる一つの手だと思いました。僕もオフシーズンに養護施設を訪問したりしているのですが、まだ活動的には小さいので、もう少し広げて、より自分自身のできる活動の幅も増やせていけたらいいなと思います。寺嶋選手のように、自分も色々なアクションを起こして、色々なところにアンテナを張って、色々な人に応援される選手になりたいなと思いました。

――グループワークでは選手同士でどんな意見交換がされましたか?
鍵冨:自分は青森ワッツと山形ワイヴァンズの選手がいるグループだったのですが、寺嶋選手の「自分が行ったことはまわりにまわって自分に返ってくる」という発言にみんな賛同していました。カルマという言葉があると思うんですけど、自分が行ったことが、自然と生きていく中でいい結果として自分に返ってきたり。どこでどういう繋がりがあるかわからないですし、「志や社会に貢献していくという気持ちを持つことが大事」ということで、意見が一致しました。

内尾:僕のグループは、これからB.LEAGUEに入るような若い選手が多かったので、「これからどうしたい?」「どうやっていったらいいのかな?」という話を基本的にしました。「大きな額のお金をもらう機会がある職業なので、どう使うか考えなければいけない」と言っている選手もいました。

――ありがとうございます。お疲れさまでした!


今回の研修は、「B.LEAGUE キャリアマネジメントプログラム」の一環として行われました。これにより、従来の基本的なビジネス教養と選手の現役時代のキャリアプランに関する研修に加え、さらにその先の人生やキャリアを考えた目標設定やビジョンについて、より精度の高い研修が提供されています。

《▶「B.LEAGUEキャリアマネジメントプログラム」とは?》

 

本プログラムは、B.LEAGUEが推進する「SOCIAL INNOVATION HUB 構想」における『ビジネス人材コミュニティの活性化』を担う部分として、2024年6月より始動しました。選手の現役時代の魅力を最大化し、スポーツ業界やそれ以外の業界でも活躍できる人材が輩出できるプログラムのデザインを目指しています。

《 ▶ SOCIAL INNOVATION HUB 構想とは?》
 

「りそなグループB.LEAGUE 2024-25 SEASON」開幕まであと約2か月。今回参加した新人選手たちも含め、選手たちの一人ひとりの活躍とキャリア形成を図り、B.LEAGUEでは今後も様々な取り組みを行ってまいります。

 
 

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  1. 『2024年 B.LEAGUE選手研修』実施レポート Part.1
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