【EASL第6節】千葉Jが6戦全勝! A組首位でファイナル4進出を決める
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ガード2人欠場のピンチを西村文男が救う
1月10日、EASL(東アジアスーパーリーグ ※East Asia Super League)2023-24シーズン、5連勝でグループA 1位に立つ千葉ジェッツはホームで安養正官庄レッドブースターズ(韓国)と対戦。50-55とビハインドで折り返した3Q、千葉Jは36-19とビッグクォーターを作って逆転。#11西村文男が3Pシュート成功数、得点数でリーグでの自己最高を更新する活躍もあって115-98で勝利。これでグループA6戦全勝、1位でファイナルフォー(2024年3月8日~10日)進出を決めた。
1992年創立の安養正官庄は、KBLレギュラーシーズン優勝を2度、プレーオフ(ファイナル)優勝を4度記録している韓国のトップチーム。昨季はレギュラーシーズン、プレーオフに加えてEASLでも初代王者となって3冠達成という記録的なシーズンとなった。昨年12月10日の韓国でのゲームでは、#33ジョン・ムーニーが22得点、22リバウンドと大活躍すると、チームの武器である3Pシュートを33本中14本成功(42.42%)と高確率で決めて千葉Jが102-69で勝利している。
千葉Jは#11西村、#12金近廉、#10ゼイビア・クックス、#33ジョン・ムーニー、#50アイラ・ブラウンが先発。エースガードの#2富樫は1月6日、7日の京都戦に続いてのベンチスタートに(左膝内側側副靱帯損傷・関節包損傷で#13大倉颯太も欠場)。
#33ムーニーのミドルシュートで先制した千葉Jは#50ブラウン、#10クックスがインサイドで得点。さらに#12金近がペイントエリアから決めるなど良いスタートを切る。しかし、ホームでは大差で敗れている安養正官庄は#14ロバート・カーターJr.、#19チェ・ソングォンがゴールにアタックして得点。簡単にリードを作らせない。千葉Jはゾーン・ディフェンスに対して外から決まらず。逆に連続してゴール下にパスを入れられるとジョン・パトリックHCは早めにタイムアウトを取る。
千葉Jは中盤、#3小川麻斗が交代直後に3Pシュート。さらに#33ムーニーのポストプレーから得点。リードを作ろうとするが安養正官庄は#14カーターJr.の3Pシュートが当たってわずかにリードを守る。それでもクォーター終盤、ムードメーカーの#22トビンマーカス海舟の3Pプレー、#10クックスのフリースローで同点にすると、#33ムーニーのジャンパーで2点リードを作ったが、#14カーターJr.にブザービーター2Pを決められて24-24というスタートになった。
2Q初得点は安養正官庄。#22キム・サンキュがコーナー3Pを決めると、千葉Jは#12金近がプルアップ3Pを決め返す。しかし、またも安養正官庄#14カーターJr.に連続して3Pシュートが決められて追いかける展開に。千葉Jは本日特別指定選手として加入が発表された同級生#18内尾聡理(中央大4年)、U18チーム所属の#00関谷間らフレッシュなメンバーも投入すると#11西村が左ウイングから3Pシュートを成功。しかし、安養正官庄は素早いパス回しから#32イ・ジョンギュンに3Pシュートを成功。残り5分半で33-40となる。
中盤、千葉Jは#12金近、#11西村が立て続けに3Pシュートで得点。さらに#10クックスのフローターで41-40とすると、好守から#11西村がまたも3Pシュートを成功。一旦リードしたが、粘る安養正官庄に3Pシュート3連発を許し、50-55とビハインドで折り返すことになった。前半、千葉Jは3Pシュート7/18とまずまずの数字を残したが、安養正官庄には10/20と高確率で決められている。
3Q、千葉Jは開始2分で#11西村が2本の3Pシュート、#12金近が3Pプレーに1本目の3Pシュートを決めるなどで13-2のランを作って63-57と逆転。このあとは得点の取り合いとなるが#33ムーニー、#50ブラウン、#10クックスが活躍し、じわりじわりと点差を広げると、残り5分半には2桁差に。千葉Jはディフェンス強度を上げたため、ファウルも嵩んだが、#10クックスが得点にリバウンドに活躍を見せてつなぐと、クォーター終了間際に#3小川、#12金近の3Pシュートを連発。83-75で4Qを迎えた。
4Qに入ると千葉Jがさらに加速。#12金近、#11西村の3Pシュート、#11西村のロング2P、#33ムーニーの速攻を決めるなどで96-79とさらにリードを広げた。安養正官庄は#14カーターJr.が変わらず得点源となるが、千葉Jは残り6分の#10クックスのシュートで102-83と100点台に乗せる。その後、残り5分半には#11西村がBリーグでの自己最高(2017/4/22仙台戦での6本)を更新する8本目の3Pシュートを成功させる。ファウルが嵩んだこともあってフリースローでの失点が増えた千葉Jだったが、115-98で勝利して6戦全勝。グループA1位でファイナルフォー進出を決めた。
自己最高の3Pシュート8本を沈めた#11西村は24得点と得点でもリーグでの自己最高を更新した#11西村は試合後のインタビューで「全勝でファイナルフォーに行けるのはチームとしても勢いにつながる。このまま引き続き楽しんでバスケをしたい。(3P8本の活躍について)今日はガード2人が出られないので、いつも以上に頑張ろうというつもりでいた」とクールに答えている。
千葉Jは#10クックスが26得点12リバウンド7アシスト、#33ムーニーが21得点11リバウンドと2人がダブルダブルをマーク。さらに3Pシュート5本成功の#12金近が23得点、#3小川が10得点を記録した。そしてチーム・リバウンドでは、45-22と前回(54-25)に続いて大きく相手を上回る結果になっている。
EASL は2025年までに世界トップ3のプロバスケットボールリーグになるというビジョンを持つリーグ。第1回大会となる前回大会ではBリーグから宇都宮ブレックスと琉球が出場し、韓国、フィリピン、チャイニーズ・タイペイの優勝チームなど合計8チームが参戦。結果、安養正官庄(韓国)が初代王者に輝いている。2023-24シーズンは出場8チームが2つのグループに分かれてホーム&アウェーで1回ずつ対戦(10月11日~2024年3月10日で計28試合)し、各グループ上位2チームがファイナルフォーに進んで優勝を決めるスケジュールで行われる。
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