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千葉ジェッツが韓国の強豪を圧倒、4連勝で首位をキープ

2023.12.14

見どころ・レポート

【(c) East Asia Super League Limited. 】

リバウンドで圧倒し、3Pシュートの決定力で上回る

12月13日、EASL(東アジアスーパーリーグ ※East Asia Super League)2023-24シーズングループA、千葉ジェッツは敵地で安養正官庄レッドブースターズ(韓国)と対戦。1Qこそ競った展開になったが、千葉Jはリバウンドで優位に立ち、3Pシュートを武器にリードを広げていって102-69で勝利。4連勝でグループA首位をキープした。

1992年創立の安養正官庄は、KBLレギュラーシーズン優勝を2度、プレーオフ(ファイナル)優勝を4度記録している韓国のトップチーム。昨季はレギュラーシーズン、プレーオフに加えてEASLでも初代王者となって3冠達成という記録的なシーズンとなった。今季のKBLレギュラーシーズンでは9勝11敗で5位タイ(12月10日時点)と下位にいるが、EASLでは2勝0敗でグループA2位という位置にいる。グループラウンド3連勝で1位をキープする千葉Jにとってはファイナル4進出に向けて重要なゲームとなった。

千葉Jの#2富樫勇樹、#13大倉颯太、#10ゼイビア・クックス、#33ジョン・ムーニー、#50アイラ・ブラウンがスターターに。すると試合開始から#33ムーニーが存在感を発揮。#13大倉との合わせで先取点を奪うとフリースローに3Pシュート。さらにリバウンド、スティールをマークする。いい出だしを切ったかと思われたが、安養正官はレンズ・アバンドの3Pシュート、チェ・ソングォンのバスケットカウント、ダリル・モンローのダンクで得点。残り5分で9-9となる。その後、互いにターンオーバーが出るが、千葉Jは#2富樫がレイアップ、3Pシュートで追加点を奪う。さらに#33ムーニーがオフェンス・リバウンドを次々と奪い、自身や#3小川麻斗、#10クックスが得点。22-21で1Qを終えた。

1Qだけでダブルダブルをマークした#33ムーニーは2Qに入ってもインサイドで躍動。クォーター中盤にかけて#12金近廉が3Pシュートを連発すると、残り3分半に#2富樫が3Pシュートを射抜いて41-29と2桁差に。このあと安養正官はパク・ジフン、モンローらがインサイドにアタックして点差を縮められたが、最後に#2富樫の3Pシュートを連発。49-39と2桁差を保ってハーフタイムを迎えた。

3Q、千葉Jはボールをプッシュし、早いテンポで攻めていく。#2富樫の3Pシュート、#3小川、#50ブラウンの速攻でじりじりとリードを広げると残り7分、#2富樫がこの日4本目の3Pシュートを沈めて61-39とする。パスが回る千葉Jはさらに#12金近の3Pシュート、#50ブラウンのミドルジャンパー、#10クックスのレイアップで追加点。77-53で3Qを終えた。4Q、ホームの安養正官はアバンド、モンロー、コ・チャンヒュクがミドルシュートを決めるが、千葉Jは#10クックス、#22トビン マーカス海舟、#12金近の得点で逆にリードを伸ばす。そして残り46秒、#12金近の5本目の3Pシュートで100点に到達。#10クックスがさらにインサイドで決めて102-69で敵地での大きな1勝を挙げた。

千葉Jは#33ムーニーが22得点、22リバウンドと大活躍。3Pシュートを6本決めた#2富樫が20得点、新外国籍選手#10クックスが19得点、3Pシュートを5本決めた#12金近が17得点をマークした。チームとしてはリバウンドで54-25(オフェンス・リバウンドは22-6)と圧倒。3Pシュートも33本中14本成功(42.42%)と高確率で決めた。

試合後、#4富樫はオンコートインタビューで「(安養正官には)アメリカ人の選手が1人だけしかいなかったから、リバウンドを奪ってリングを攻め続けようと思っていたんだ」と試合の感想を語ると、「(勝利できて)最高の気分だよ。これで4連勝だけとあと2試合ある。次はホームで戦えるからもっといいプレーができるはず」と続く試合ではさらにいい試合ができると自信を見せている。
千葉Jの残る試合は12月27日の台北富邦ブレーブス戦と1月10日の安養正官戦の2試合。いずれもホームゲームとあって大声援を受けながら戦うことができる。そういう意味でも大きくファイナル4進出に近づいたロードでの1勝となった。

【(c) East Asia Super League Limited. 】

EASL は2025年までに世界トップ3のプロバスケットボールリーグになるというビジョンを持つリーグ。第1回大会となる前回大会ではBリーグから宇都宮ブレックスと琉球が出場し、韓国、フィリピン、チャイニーズ・タイペイの優勝チームなど合計8チームが参戦。結果、安養KGC(韓国)が初代王者に輝いている。2023-24シーズンは出場8チームが2つのグループに分かれてホーム&アウェーで1回ずつ対戦(10月11日~2024年3月10日で計28試合)し、各グループ上位2チームがファイナルフォー(2024年3月8日~10日予定)に進んで優勝を決めるスケジュールで行われる。

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