B.MAGAZINE編集長・菜波のEASL観戦記(沖縄アリーナ編)
皆さん、こんにちは。B.MAGAZINE編集長の菜波です。
10月18日、「東アジアスーパーリーグ(East Asia Super League)」の試合を取材するため沖縄アリーナに行ってきました。沖縄に行くのは「FIBA バスケットボールワールドカップ 2023」以来です。
“EASL”と呼ばれるこの大会には日本、韓国、フィリピン、中華圏から計8チームが参加。出場する8チームが2つのグループに分かれ、ホーム&アウェー方式で1回ずつ対戦します。B.LEAGUEからは琉球ゴールデンキングスと千葉ジェッツの2チームがリーグ戦をこなしながら、東アジアの強豪クラブと試合を繰り広げています。
琉球ゴールデンキングスはこの日、ホームの沖縄アリーナでソウルSKナイツ(韓国)との対戦。私は試合前、アリーナに併設されているグッズショップへ行きました。ショップ入口にマスコットのゴーディーのオブジェがお出迎え。ショップには琉球ゴールデンキングスのグッズだけではなく、沖縄アリーナオリジナルグッズや沖縄市産品なども販売されていました。取材手帳に貼るシール、トリコロールカラーの『KINGS TEXT ニットTシャツ』を購入しました。ほかにも気になるグッズが数多く展開されていて、欲しいものだらけでした。イベント開催日以外でも営業されているようなので、沖縄観光のついでに訪れるのもありですね!
試合前には来場者インタビューを実施。シーズンシートを所持しているという熱心な男性ファンは、#14岸本隆一選手の“ココナッツスリー”こと3ポイントシュートに注目していました。また、学校帰りにバスケットボール観戦に来ていた中学生3人は#4ヴィック・ロー選手、#88牧隼利選手、そして「県民の宝」#14岸本選手を注目選手として挙げ、最後は一緒に「ゴーゴーキングス!」コール。注目度の高さがうかがえました。
試合前の一仕事を終えたので、アリーナに入場してグルメを堪能。この日はEASLということで様々なアジア料理が販売されていました。定番の『キンから』も食べたかったのですが、私はフィリピン料理の『ルーガウ』、沖縄らしい『パイン&シークヮーサーソーダ』を購入。『ルーガウ』はヘルシーで、出汁や鶏肉の旨みが効いていて美味しかったです。『パイン&シークヮーサーソーダ』はスッキリした味わいで最高でした!
お腹が満たされたところでコートサイドへ。選手のアップを間近で見ることができ、ワールドカップの取材を思い出しました。その後、購入したTシャツに着替えて、プレス席へ移動。選手入場の演出はすごく派手で、まるでLIVE会場に来ているかのような感覚に陥りました。試合は19時ティップオフ。ベンチから出場した#33カール・タマヨ選手や#88牧選手の活躍で第1クォーターに7点のリードを奪いましたが、第2クォーターに逆転されてしまいました。後半もハラハラ、ドキドキの展開。試合終了残り23秒に#4ロー選手の“3点プレー”で抜け出し、琉球ゴールデンキングスが80-79で大接戦を制しました。
試合後、再びコートサイドに降りて、ゴーディーと触れ合うことができました。生で見るゴーディーはすごく可愛かったです。
その後は記者会見に出席し、#4ヴィック・ロー選手にお話をうかがうことができました。まずは決勝点を沈めた場面について聞くと、次のように回答してくれました。
「まずは桶谷大ヘッドコーチに感謝したいです。(残り41秒に)自分に任されたシュートがエアボールだったので、そうあるべきではなかったと思います。自分自身を表現すると、常に競争心を持った選手。今日のように大きなプレッシャーがかかる試合でプレーすることは楽しいと感じています。チームが自分を信用して任せてくれたのは大きなことだと思っています。試合を振り返ると、#30今村佳太選手も活躍していました。オフェンス面では#15松脇圭志選手が多くのシュートを打ったり、#88牧隼利選手が貴重な3ポイントを決めていたりした中で、自分自身が最後のプレーを任され、レイアップを決めて、そこでフリースローをもらって決めることができました。ディフェンス面に関しては#34ジャミール・ワーニー選手を止めたかったのですが、リバウンドを拾われてチャンスを与えてしまいました。そういった部分は修正していく必要があると感じています」(#4ヴィック・ロー選手)
話に出たワーニー選手には39得点10リバウンドの活躍を許しました。EASLを勝ち抜くためには、彼のような選手を抑えることが重要になってきます。今後、チームとしてどのように戦っていきたいか聞いてみました。
「とても素晴らしい質問だと思います。たしかにボックススコアを見ると、彼が素晴らしい活躍をしていたことがわかります。個人的なスタッツという面では素晴らしかったと思います。ただ、チームとして見ると、琉球は17本のアシストを記録しました。例えば、#30今村選手がチームメイトにボールをつないで、そこから得点を挙げたプレー自体がチームにエネルギーを与えるものになったと思います。一方、相手はワーニー選手が33本のフィールドゴールを打ち、次に打っている選手が11本。チーム構成として、自分の得点が少なくても、いかに勝利に貢献できるかが大事だと思っています。EASLは準備期間がとても短く、スカウティングをあまりできず、困難な部分があったと思います。ただ、この大会を勝ち進んでいくと、スカウティング情報が増え、チームの成熟度も上がっていくと思っています。今後に備えて、しっかり準備したいと思っています」(#4ヴィック・ロー選手)
この日の試合は、B.LEAGUEでは対戦しない相手だからこそ、琉球ゴールデンキングスらしさを感じました。オフェンス、ディフェンスともにチームプレーが光り、とても面白い試合でした。B.LEAGUEとは違った魅力があるEASL。琉球ゴールデンキングスの次回ホームゲームは11月15日(水)。19時からメラルコボルツ(フィリピン)と対戦します。ぜひ、今後の戦いに注目してください!
YouTubeにて「菜波がEASL行ってみた!!【琉球編】」公開中
菜波がEASL行ってみた!!【琉球編 VOL.1】 グッズ&スタジアムグルメ紹介
菜波がEASL行ってみた!!【琉球編 VOL.2】 アリーナ潜入&試合観戦
菜波がEASL行ってみた!!【琉球編 VOL.3】 ヴィック・ロー選手にインタビュー
B.MAGAZINE編集長 菜波|プロフィール
1998年9月10日生まれ。日本とイランのハーフ。東京都出身。 中高6年間バスケットボール部に所属。学生時代にSNSへ投稿したバスケットボールのドリブル動画が女性ファッション誌「CanCam」編集長の目に留まり、専属モデルに抜擢され、「SNS発の専属モデル」となった。 乳酸菌ソムリエやヨーグルトソムリエ、フードスペシャリストの資格を持つ。