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琉球ゴールデンキングスがソウルSKナイツに執念の1点差勝利

2023.10.18

見どころ・レポート

【(c) East Asia Super League Limited. 】

勝負どころで今村佳太の3Pがさく裂

東アジアスーパーリーグ(EASL)2023-24シーズンのグループBが10月18日に沖縄アリーナで開幕。ホームの琉球ゴールデンキングスが、大接戦の末に粘るソウルSKナイツを80-79で下し、シーズン初勝利を手にした。

琉球は、Bリーグにおけるホーム開幕戦が10月25日の川崎ブレイブサンダース戦のため、地元ファンにとっては、ここまで国内4連勝の地元クラブを沖縄アリーナで応援できる初の機会だった。それだけに、最後の最後まで両チーム譲らぬ大激戦の末につかんだ勝利は、来場したファンを大いに喜ばせるものだった。

琉球のトップスコアラーは、終盤にビッグショットを沈め18得点を挙げた今村佳太だったが、ほかにもヴィック・ローが14得点、アレックス・カークが13得点、松脇圭志が11得点、牧隼人が10得点と5人が2桁得点に達するバランスの良いオフェンスを見せる。ロー(13リバウンド)とカーク(12リバウンド)はダブルダブルの奮闘。これも僅差の勝利に欠かせない大きな要素だ。

一方のソウルは、KBL2022-23シーズンの外国籍最優秀選手賞に輝いたジャミール・ウォーミーが前半で20得点越えとなる猛攻で、最終的に39得点、10リバウンドを記録。ワーニーとともにオフェンスで警戒すべき存在として注目された韓国代表ガードのキム・スンヒョンが欠場だった分、オ・ジェヒョンを中心としたアグレッシブなディフェンスと粘り強いリバウンドが琉球を大いに苦しめた。

ホームの琉球はロー、松脇、今村、カークに岸本隆一の5人がスターター。対するソウルはレオン・ウィリアムズ、ファン・ゴメス・デ・リアニョ、ホ・イルヨンに前述のオとワーニーという顔ぶれでスタートした。試合はソウルがホのジャンプショットで先行したが、琉球はローのドライビング・レイアップで即座に追いつき、今村佳太がポンポンと3Pショットを沈めて応戦。その後ソウルはワーニーが好調に得点を重ね、琉球は小野寺祥太、ローの3Pショットなどが決まり点の取り合いとなった。

1Qは、終盤にカール・タマヨのプットバックとフリースロー、牧の3Pショットで突き放した琉球が27-20とリードして終わったが、2Qに入るとソウルはワーニーが爆発的なオフェンスを披露。琉球はワーニーに対し、サイズで上回るカークをマッチアップさせていたが、アウトサイドで距離を空けられている状況を見てワーニーは積極的に得点を稼いでいった。一方で琉球は高い位置からプレッシャーをかけてくるソウルのディフェンスの前にターンオーバーが増え、前半終了時点では39-40とリードを明け渡してしまう。

前半ワーニーにいいようにやられた琉球ディフェンスは、3Qに入るとポストでボールを持つワーニーにうまくローテーションで対応。ソウルは引き続き強力なディフェンスから速攻に転じるトランジションオフェンスと、ミスショットのこぼれ球をしぶとくつなぐプットバックでたびたびゴールを奪い、じりじりとした接戦が展開されていった。

終盤勝負を分けたのは、残り2分を過ぎ69-74とビハインドに立たされた琉球が、チームごと執念で食らいついたようなルーズボールでポゼッションをセーブしたプレーではなかっただろうか。このビッグプレーに続き、ローとカークのツーメンプレーで得点し、さらに今村の3Pがさく裂して74-74。ホームファンの大歓声に背中を押された琉球は、その後先行されても牧の3Pショット、ローのドライビング・レイアップとアンドワンのフリースロー成功で勝ち切った。最後は40分フル出場となったワーニーのショットが外れて試合終了。沖縄アリーナは大歓声に包まれた。

両チームは11月1日(水)に、ソウル特別市に接する高陽市にあるコヤン・ソノ・アリーナで再度対戦する。両チームとも、この再戦がEASLにおける今シーズンの2試合目となるが、この様子では再び激戦となる可能性が大きそうだ。

【(c) East Asia Super League Limited. 】

EASL は2025年までに世界トップ3のプロバスケットボールリーグになるというビジョンを持つリーグ。第1回大会となる前回大会ではBリーグから宇都宮ブレックスと琉球が出場し、韓国、フィリピン、チャイニーズ・タイペイの優勝チームなど合計8チームが参戦。結果、安養KGC(韓国)が初代王者に輝いている。2023-24シーズンは出場8チームが2つのグループに分かれてホーム&アウェーで1回ずつ対戦(10月11日~2024年3月10日で計28試合)し、各グループ上位2チームがファイナルフォー(2024年3月8日~10日予定)に進んで優勝を決めるスケジュールで行われる。
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