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千葉ジェッツが開幕戦で快勝、金近廉が6本の3Pシュートを決めるなど主導権を握る

2023.10.11

見どころ・レポート

6本の3Pを決めるなど活躍した金近【(c) East Asia Super League Limited. 】

序盤で苦しんだ千葉Jは3Pシュートから状況を打開

頂点の座はどのチームが手にするのか。10月11日、EASL(東アジアスーパーリーグ ※East Asia Super League)の2023-24シーズンがいよいよ開幕した。千葉ジェッツは千葉・船橋アリーナでTNTトロパンギガ(フィリピン)と対戦。試合序盤、アイソレーションプレーを多用する相手に手こずったものの、3Pシュートをきっかけに主導権を握って93-75。オープニング・ゲームで快勝した。

1990 年設立のTNTトロパン・ギガは昨季のPBA準優勝チーム。対する千葉Jは、#2富樫勇樹、#13大倉颯太、#5ジャスティン・マッツ、#20ディー・ジェイ・ステフェンズ、#50アイラ・ブラウンという先発5人でスタート。まず#50ブラウンがリバウンドから先取点を奪うと#13大倉が左コーナーから3Pシュートを成功。先に先にと得点と良いスタートを切る。

しかし、先週末に連戦を戦ったばかりで疲れも残る千葉J。フレッシュな選手を次々と投入していくが、シュート成功率が上がらない。対するTNTトロパンギガは“左利きのコービー・ブライアント”という異名を持つ元NBA選手#14ロンデー・ホリス=ジェファーソン、#12グレン・コーブンティンがゴールにアタックしてポイントにつなげる。クォーター終盤、逆転を許した千葉Jだったが、#13大倉のフリースロー3本もあって21-22と1点差で1Qを終えた。

2Q、セットオフェンス中心となり、アップテンポな展開をなかなか作れない千葉Jは3Pシュートを積極的に放つが決まらない。TNTトロパンギガにリバウンドから速い展開を作られて7点差までリードを広げられる。そして残り7分19秒には、司令塔の富樫が3ファウルとなってベンチに下がる。嫌な雰囲気が立ち込めたが、ここで#12金近廉、#20ステフェンズ、#13大倉が3Pシュートを連続して成功。#3小川麻斗も#50ブラウンの得点を演出するなど良い形が出始める。良いディフェンスも続いて残り約3分で10-3というランを作って45-44と逆転してハーフタイムを迎えた。

後半に入るとTNTトロパンギガの選手に疲れが見えるように。逆に2Q終盤の勢いをキープする千葉Jは#5マッツ、#50ブラウン、#20ステフェンズと外国籍選手がけん引。開始4分で15-5のランを作ると#20ステフェンズがこの日4本目の3Pシュートを成功させて61-51と2桁差まで広げる。TNTトロパンギガはタイムアウトを取って間を作るが、残り3分に#2富樫が投入されると勢いが加速。#12金近が3Pシュートを連発させて71-56として4Qを迎えた。

最終クォーター、TNTトロパンギガは#30ミラー、#17ジェイソン・カストロ・ウィリアムが連続して得点。しかし、ディフェンスが緩みかけたところで千葉Jはジョン・パトリックヘッドコーチがすぐさまタイムアウトを取って再度引き締める。すると#50ブラウンがゴール下で奮闘し、#13大倉、#11西村文男、#12金近、#50ブラウンが3Pシュートを決めて88-67と21点差まで広げる。これで勝負あり。その後も千葉Jは最後まで隙を見せず。しっかりクロージングして93-75で開幕戦勝利を果たした。

スタッツを見ると千葉Jは#20ステフェンズ、#50ブラウンが19得点でチームトップ。6本の3Pシュートを決めた#12金近が18得点、#13大倉が12得点と4人が2桁得点をマークした。1Q苦しんだ3Pシュートも最終的には成功率41.03%(16/39)まで引き上げている。
オンコート・インタビューには#12金近が登場。「(EASLで)もちろん優勝したいと思います。前半は苦しい時間が多かったですが、後半はチームとしていい雰囲気で戦えました」と後半は良い形を作れたと語っている。

千葉Jの次戦は10月18日、日本時間20時より敵地で台北富邦ブレーブス(チャイニーズ・タイペイ)と対戦する。また琉球ゴールデンキングスは同日の日本時間19時より、ホームでソウルSK ナイツ(韓国)との大会初戦を迎える。

EASL は2025年までに世界トップ3のプロバスケットボールリーグになるというビジョンを持つリーグ。第1回大会となる前回大会ではBリーグから宇都宮ブレックスと琉球が出場し、韓国、フィリピン、チャイニーズ・タイペイの優勝チームなど合計8チームが参戦。結果、安養KGC(韓国)が初代王者に輝いている。2023-24シーズンは出場8チームが2つのグループに分かれてホーム&アウェーで1回ずつ対戦(10月11日~2024年3月10日で計28試合)し、各グループ上位2チームがファイナルフォー(2024年3月8日~10日予定)に進んで優勝を決めるスケジュールで行われる。

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