宇都宮vs広島|“貯金”生活を目指す宇都宮…本来の地力を発揮して広島に先勝したい
Bリーグ 2022-23 B1リーグ戦 第20節
宇都宮ブレックス vs 広島ドラゴンフライズ
前節のファイティングイーグルス名古屋戦で、宇都宮ブレックスは本来のディフェンス力を誇示。第1戦は第1クォーター、第2戦は第3クォーターでいずれも9失点に抑えこみ、40分間を通じても60点前後に封じて連勝を果たした。2戦とも3ポイントシュートの試投数が少なく、その分得点も伸びなかったが、ターンオーバーの少なさという点でも昨シーズンまでの宇都宮らしい戦い方ができた。第1戦で高島紳司が加入後初の2ケタ得点を挙げたことも好材料。勝率を5割に戻し、秋田ノーザンハピネッツに並んだ。
対する広島ドラゴンフライズは、アルバルク東京に連敗。島根スサノオマジックに勝率で並ばれ、守り続けた西地区首位の座を明け渡す結果となった。ロースコアゲームを狙った相手の術中にはまり、第1戦は71得点、第2戦に至っては63得点。いずれも3点差という僅差だっただけに、第1戦でドウェイン・エバンスが1得点に終わるなど自慢のオフェンスを止められたのは痛かった。4節連続となる他地区との対戦は連敗スタート。今節を含む残り3節は真価が問われる。
宇都宮が目指すのはもちろん“貯金”生活だが、今シーズンは節の第1戦を落としたケースが6度あり、そのうち4度は第2戦も敗戦。逆に第1戦を取ったケースも6度で、うち5度は連勝で節を終えていることを考慮すると、まずは第1戦に必勝態勢で臨みたい。昨シーズン王者の威厳を示す意味でも、A東京に続く必要がある。
文=吉川哲彦
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