富山vs川崎 |中地区下位に沈む富山、野﨑や上田に続く若手の台頭に期待
Bリーグ 2022-23 B1リーグ戦 第11節
富山グラウジーズ vs 川崎ブレイブサンダース
富山グラウジーズは前節の宇都宮ブレックス戦も白星に見放され、12月に入って4連敗中だ。第1クォーターが9-12というスロースタートとなったGAME1は、第4クォーターに28得点を叩き出しながらも、32失点とディフェンスの甘さを露呈し66-77と敗戦。
GAME2は第4クォーターにリードを奪う時間帯はあったが、結果的には第1クォーターの6点ビハインドが尾を引く形となり76-82で敗れた。ジョシュア・スミスが欠場した影響は少なからずあったが、その中で上田隼輔がステップアップを見せたことは明るい話題。GAME2では野﨑由之も久しぶりの2ケタ得点を挙げるなど、若手は着実に成長している。
もどかしい戦いが続く川崎ブレイブサンダースにとって、前節の秋田ノーザンハピネッツ戦は会心の連勝となった。GAME1は序盤の劣勢を挽回し、延長の末に勝利。GAME2は競り合う展開の中、第4クォーターの勝負どころで抜け出した。2戦を通じてターンオーバーの多さに悩まされたが、今シーズン苦しんでいる3ポイントシュートを第2戦で14本成功させるなど、収穫もあった。混戦の様相を呈している中地区で首位に立ち、ここから攻勢に打って出たい。
スミスに加えて松井啓十郎も欠場している富山は、野﨑や上田に続く若手の台頭が望まれる。飴谷由毅と浦野泰斗にかかる期待は大きく、特に浦野の成長はコーディ・デンプスの負担を減らす意味でも不可欠。老練な川崎を慌てさせる働きを期待したい。
文=吉川哲彦
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