【B1クラブ紹介 vol.19】悲願の年間優勝に向けてクラブ、ファンが一体となる~琉球ゴールデンキングス
沖縄県において、バスケットボールは非常に人気の高いスポーツだ。コートが設置されている公園も多く、そこに行けば気軽にストリートバスケを楽しめる環境が揃っている。2021年春には「観る」ための施設として設計された沖縄アリーナが完成し、本場NBAにも肩を並べる“夢のアリーナ”で初のB.LEAGUE公式戦も行われた。
そんなバスケットボールカルチャーが根付いた地を本拠地とする琉球ゴールデンキングスは、創設以来「沖縄をもっと元気に!」をモットーに県民の期待に応えるべく奮闘してきた。クラブ名の由来は、沖縄にはかつて琉球王国があったという史実に基づいており、プロバスケットボールリーグの中でもキング(王)のような存在になってほしいという願いが込められている。
2006年に設立され、翌年にbjリーグ初参入を果たすと、2008-09シーズン、2011-12シーズン、2013-14シーズン、2015-16シーズンに合計4度の優勝を達成。2016年のB.LEAGUE開幕の際は、国立代々木競技場第一体育館でアルバルク東京と初の公式戦を戦った。その後はB.LEAGUE 2017-18シーズンから4季連続で西地区を制覇しており、5連覇を目指す今シーズンも視界は良好。まさに“西の雄”としてリーグを牽引し続けており、現在クラブが見据えるのはただ一つ、B.LEAGUEの年間優勝だ。
いまだ届かぬ場所へ辿り着くため、今季は2008年から4シーズンにわたり琉球を指揮した桶谷大氏がヘッドコーチに再任した。ロスターにはキングス一筋10年の岸本隆一を筆頭に、並里成やジャック・クーリー、ドウェイン・エバンスら昨季までの主軸が残留。さらに沖縄にルーツを持つコー・フリッピン、日本代表の未来を担う渡邉飛勇なども加入した。
優勝のために環境や戦力が整備されるなか、チームを熱くサポートする琉球のファンの存在も忘れてはならないだろう。クラブ、ファン、そして地元が一体となって、B.LEAGUE の頂点、悲願の年間優勝に向けて邁進する。