【B1クラブ紹介 vol.17】『結』の精神で個ではなくチームで戦う~サンロッカーズ渋谷
新たなカルチャーの発信地であり、常に流行の先端をいく東京都渋谷区。この街をホームタウンとするプロバスケットボールクラブがある。試合会場をまばゆいイエローに染め上げるサンロッカーズ渋谷だ。
クラブ名に採用した「サンロッカーズ」は、太陽(リング)を揺らす激しいダンクを狙い撃つ集団という意味を込めて命名。前身の日立本社バスケットボール部は1935年、日立大阪バスケットボール部は1956年に創立され、この2つが2000年に統合して現在のクラブが誕生した。
クラブが初めて栄冠を手にしたのは2015年。この年に「第90回天皇杯・全日本総合バスケットボール選手権大会」の頂点に立ち、現在も現役でプレーする広瀬健太や、木下博之(現・アシスタントコーチ)が初優勝を味わった。
「サンロッカーズ渋谷」の名称でB.LEAGUE開幕を迎えた2016-17シーズンはチャンピオンシップまでコマを進め、レギュラーシーズンでは広瀬が個人スティールランキング1位に、ベンドラメ礼生が初代新人賞を獲得。そして、伊佐勉ヘッドコーチ体制が本格的にスタートしたB.LEAGUE 2019-20シーズンはベンドラメがキャプテンを務めるまでに成長を遂げ、2020年1月12日、第95回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会 決勝で川崎ブレイブサンダースを破り、2度目の日本一に輝いた。この大会でベンドラメは共同通信社MVP賞に初めて選ばれている。
伊佐ヘッドコーチ就任以降、SR渋谷はタイムシェアを駆使した前線からの激しいプレッシャーディフェンスを武器とし、チームスローガンに『結』という言葉を継続して掲げる。互いが固く手を結び、個ではなくチームで戦う『結』の精神を胸に、これまで以上に高みを目指す。