【B1クラブ紹介 vol.2】『日本No.1クラブ』へ邁進~群馬クレインサンダーズ
昨シーズンの群馬クレインサンダーズは、B2で無類の強さを誇った。レギュラーシーズンではホームゲーム無敗、B2記録となる33連勝と最高勝率も達成。その勢いのままB2優勝を果たし、初のB1昇格を決めた。
クラブ創設は2011年。クラブ名は“鶴舞う形の群馬県”という言葉に由来した「クレイン(鶴)」と「サンダー(雷)」を合わせた呼び名であり、鶴は優雅な美しさと器用さを、雷はエネルギッシュでスピード感あるパワーをイメージさせている。bjリーグで活動を開始し、B.LEAGUE発足時にはB2へ振り分けとなったが、B.LEAGUE初年度にはB2東地区優勝を成し遂げ、その後も地区3位以上の成績を常に残してきた。
群馬の歴史を語るうえで欠かせないのは、B.LEAGUE2018-19シーズンの出来事だろう。このシーズン、2シーズンぶりにB.LEAGUE B2東地区1位を勝ち取り、B2プレーオフでもB1昇格圏の準優勝に輝いた。しかし、財政面の懸念により2019-20シーズンのB1ライセンスが交付されず、昇格を逃してしまったのだ。2019年から株式会社オープンハウスが運営に加わり、財務状況が改善。昨シーズンは多くのB1経験者の補強に成功し、平岡富士貴HC就任5シーズン目で悲願を達成した。
そして、初のB1挑戦となる今シーズンは五十嵐圭やアキ・チェンバースなどの有力選手を獲得し、指揮官にはかつてB1を制覇したトーマス・ウィスマンHCを招聘するなど、さらにチーム力を増強。2023年春には『地域共創』を象徴する"夢のアリーナ"として、4面1600インチ相当の可動式センタービジョンや場内全周にリボンビジョンを配備するハイスペックな『OTA ARENA(仮称)』も完成予定であり、目標の『日本No.1クラブ』へ向け、その勢いは加速するばかりだ。