B.LEAGUE Hope×選手会 復興支援活動 in陸前高田
概要
2019年6月23日、「スポーツの持つ力」を社会課題解決に向けて活用するB.LEAGEU Hopeプロジェクトの一環として、バスケットボール選手会と共に復興支援活動としたバスケットボールクリニックと桜植樹及びモニュメント寄贈式、B旅in陸前高田を実施いたしました。
活動の背景
2011年3月11日東日本大震災発生時、陸前高田市は震度6弱の地震に襲われました。この地震が引き起こした大津波によって市役所庁舎を含む市中心部が壊滅、死者約1,500人、行方不明約200人と甚大な被害に見舞われました。死者・行方不明者を合わせると市の人口の約7%以上が失われました。
震災後、陸前高田市の子供達は内陸部の小学校やプレハブ仮設校舎へ通っています。また、市の職員もいまだプレハブの仮庁舎にて業務を行っています。
そこで、今回の活動では、2018年4月に復興の象徴としてグランドオープンした「夢アリーナたかた」にて、スポーツの楽しさを伝えることを目的とした、陸前高田市周辺ミニバスチーム小学生達へのクリニックと復興支援、スポーツ以外にも人が集えるために桜植樹及びモニュメント寄贈式、また、“関係人口”増加を目的としたB旅in陸前高田を実施いたしました
参加選手(所属チーム名は2018-19シーズン時点)
- 田口成浩(千葉ジェッツ)
- 竹内譲次(アルバルク東京)
- ベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷)
- 林翔太郎(川崎ブレイブサンダース)
- 小原翼(横浜ビー・コルセアーズ)
- 今村佳太(新潟アルビレックスBB)
- 渡邊 翔太(三遠ネオフェニックス)
- 木下誠(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
- 伊藤大司(滋賀レイクスターズ)
- 岡田優介(京都ハンナリーズ)
- 宮本滉希(仙台89ERS)
- 猪狩渉(福島ファイヤーボンズ)
- 福澤晃平(茨城ロボッツ)
- 飯田遼(信州ブレイブウォリアーズ)
- 夏達維(八王子ビートレインズ)
- 土屋アリスター時生(西宮ストークス)
- 石川智也(香川ファイブアローズ)
- 本村亮輔(熊本ヴォルターズ)
- 枡田祐介(岩手ビッグブルズ)
- 長谷川武(越谷アルファーズ)
実施内容
●復興最前線ツアー
今回の活動を行うにあたり、選手たちが陸前高田がどのような場所であるのか、被災の状況、また復興の状況を知る為に、「一般社団法人マルゴト陸前高田」様が主催する復興最前線ツアーに参加しました。選手たちは、7年前の震災当時の津波によって何が起きたのか、そして今どのような状況なのかを再認識することができました。
※復興最前線ツアー
一般社団法人マルゴト陸前高田HPヘルメットを被り、震災で倒壊した建物へ入る選手たち
●バスケットボールクリニック@夢アリーナたかた
バスケットボール選手会によるバスケットボールクリニックを開催。陸前高田市周辺ミニバスチーム 小学生達約130名が参加。2時間に及び、基礎練習から選手と混合チームを組んだミニゲームま で行い、プロ選手の技をしっかりと間近で体感できる機会となりました。
●桜植樹式及びモニュメント寄贈式
震災後、花見ができる場所がなくなってしまった為、「夢アリーナたかた」の海の見える場所に桜を植樹。また、人々が集い交流できる場所となり、活動の記念となるようモニュメントを寄贈。モニュメントの裏面には、参加選手全員のサインを記入いたしました。
子供たちと一緒に土をかける選手たち
モニュメントにサインを記入する選手たち
●B旅in陸前高田
移住した「定住人口」や観光で訪れた「交流人口」だけでなく、地域と多様に関わる「関係人口」の拡大が復興に不可欠です。
各地域の観光名所を巡るB旅を陸前高田でも実施。ベンドラメ礼生選手(渋谷)、木下誠選手(名古屋)、枡田祐介選手(岩手)の3名が参加いたしました。
気仙大工左官の優れた建築技法を後世に伝えるために建設された気仙大工左官伝承館、陸前高田中心市街地に建設された、大型複合商業施設「アバッセたかた」をめぐり、最後は一般社団法人マルゴト陸前高田様が主催されている民泊のご家族と交流、宿泊をいたしました。
※民泊
一般社団法人マルゴト陸前高田HP気仙大工左官伝承館にて説明を受ける選手たち
民泊のご家庭で子供たちと楽しいひととき
民泊したご家族と最後に記念撮影