2025/02/14B.HOPE STORY#052

川崎・篠山竜青選手が語る「プロスポーツ選手が果たすべき責任」

篠山竜青選手(川崎ブレイブサンダース)ほど、多彩な選手はいないかもしれません。ベテランとして安定したプレーを見せる一方、「りそなグループB.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2025 IN FUNABASHI」のような舞台では期待以上のパフォーマンスを披露してくれます。それらは、“高いプロ意識”を持っているからこそと言えます。それは、クラブでも同様でSDGsプロジェクト「&ONE」のアンバサダーとして率先垂範、後輩たちの見本となり、仲間たちと立ち上げた会社でも同様にオフコート活動を続けてきています。今回は篠山選手に社会貢献活動への思いを聞きました。

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――「りそなグループB.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2025 IN FUNABASHI」では、多くの選手がB.Hopeの活動に参加していました。クラブでも積極的に活動されていますが、社会貢献活動への関心が高まっていると感じますか?

篠山)川崎でも「&ONE」というプロジェクトがあり、SDGsを広め、体験する機会をつくる活動を行っています。そういった中で年々、参加してくれる方が増えていると感じています。また学校の授業で学んでいることもあって、子どもたちの意識の高さを強く実感しています。

――「&ONE」での活動も含めて長いキャリアの中で、どのような社会貢献活動に取り組んできましたか?

篠山)僕がアンバサダーとなっている「&ONE」で、定期的に取り組んできたものがあります。それとは別に橋本龍馬選手(越谷)、湊谷安玲久司朱選手(元横浜BC、現BEEFMAN 3x3)と3人でやっている「88 Basketball Camp」があります。どちらも子どもたちに対する取り組みが多いのですが、88 Basketball Campは、僕らの経験を子どもたちに還元しようという活動です。今後はそちらでも、慈善活動や復興支援のような活動に取り組んでいきたいと考えています。幅広くやっていきたいですね。

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「B.LEAGUE ALL-STAR B.Hope ACTION」では、フードドライブの活動で来場者への呼びかけなどを行った

――活動する中で、どんなことが印象的ですか。

篠山)少し質問の意図とは異なるかもしれませんが、最近は88の活動に力を入れており、自分たちで会社を立ち上げ、裏方の仕事も自分たちで行っています。一から始めてみると、準備をすることも本当に大変だとわかります。こういった活動に取り組む際にも、様々な人に支えてもらっているのだなというのは、最近強く印象に残っていますね。

――裏方として活躍している人もいるから、活動が成り立っているということですね。

篠山)そうですね。もう本当に大変ですよ、経験したことのないことばかりなので(笑)。募集をかけるにしてもそうですし、その整理にしてもそうです。必要なものがどこまで揃っているのか? 自分たちで準備しなければいけないのか? そういったことが全然わからないので。

――選手として社会貢献活動をする意義、重要性はどんなところにあると思いますか?

篠山)プロスポーツ選手は、いい意味でも悪い意味でも影響力を持っています。影響力がある人がやっていくことで、たくさんの人に知ってもらうことにつながりますし、少しでも多くの人のスイッチを入れることになると思います。ですので、プロスポーツ選手としてコート外での活動は、当然やらなければいけないことだと考えています。

――オフコートでの社会貢献活動をやらなければいけないと思ったきっかけはありますか?

篠山)さまざまな角度から考えますが、自分たちは、ファンの方に購入いただいたチケット代やスポンサー料からお金をいただいています。自分たちのことを知ってくれている畑の中で活動していても広がりはありません。「&ONE」など、バスケットボール界の外でも積極的に活動をすることで認知度を高めることにもつながりますし、現状を把握することもできます。社会に貢献することができ、意義深い活動なので、そういうところはきっかけになったものですね。

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――ありがとうございます。バスケの畑の外に出るという意味でも、今後やっていきたいことはありますか?

篠山)なるべく多くの子どもたちにバスケットボールを楽しんでもらう機会を作ることが大切だと考えています。バスケットボールを主体的に広める活動。それを、もっともっとやっていきたいですね。

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