B.LEAGUE ALL-STAR B.Hope ACTION 2025 IN FUNABASHI
「ON the Court!(オンライン)」前編
©B.LEAGUE
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B.LEAGUE ALL-STAR GAMEは、バスケットボールと街の夢の共演”B.STYLE”を掲げ、2017年から毎年、地域をバスケットボールで盛り上げる取り組みを行っています。B.LEAGUE Hopeでは、バスケットボールを通じて地域や社会課題の解決の一助となることを目指した取り組みを行っており、今回は開催地である千葉県船橋市の地域課題に対して、クラブ・選手・パートナー企業・自治体の皆様と共に、複数の施策を推進いたしました。
不登校児童・生徒の増加
文部科学省の調査によると、2023年度、全国の小中学校で30日以上欠席した不登校の状態にある子どもは、34万6482人で、前の年度と比べて4万7000人多く、11年連続で増加して過去最多となりました。不登校は本人の体調面での不安定さ、集団生活への苦手意識、不安や抑うつ、いじめの問題など様々な要因があります。 開催地の船橋市でも不登校の子どもが増加傾向にあります。
習慣を作る・体を動かす・モデルとなる大人から学ぶ
船橋市教育委員会の先生方に、どういった取り組みができると良いか、ヒアリングを実施しました。不登校の子どもたちは、運動不足の傾向にある事、経験という点で課題を感じているということを伺いました。
上記の理由から、不登校児童・生徒が参加しやすいようオンラインで、昨年11月から定期的に選手やチアと一緒に体を動かしたり、対話する機会を準備いたしました。また、オンライン企画は、なるべく午前中に設定し、「朝から元気に!」という点を意識し、運動不足の解消や、モデルとなる大人と出会い、どういった経験をし、どう困難を乗り越えてきたのかというお話から学びを得て、子どもたちの今後のヒントとなることを目指しました。 そして、「りそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2025 IN FUNABASHI」開催時には、リアルでON the Courtして運動レクリエーションを実施するということを目指しました。
参加チア・選手
【STARJETS】・Moekoさん
・Kannaさん
・Shiinaさん
・Umiさん
・Hanakaさん
【選手】
・須田侑太郎選手(シーホース三河)
・辻直人選手(群馬クレインサンダーズ)
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チアダンスで心も体も元気に
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STARJETSの皆さんからは、全5回のチアダンスのレッスンと、「いつも笑顔でいる秘訣」「人前に出る、話すことの克服ストーリー」など、よりよく生きるためのヒントとなるテーマトークを実施いただきました。
最初はチアダンスは恥ずかしい・・と言っていた子どもたちも、STARJETSの皆さんの掛け声と同時に元気よく動き出します。 また、チアのみなさんからのトークタイムでは、アリーナで華々しく輝いている皆さんが、以前は自信を持てないことがあったり、人前に出ることが苦手だったりして、そういった困難をどうやって乗り越えてきたかという等身大のエピソードをお話いただきました。
須田侑太郎選手(シーホース三河)との交流会
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須田選手との交流会では、手をあげて質問することを目指してスタートしました。 質問を準備してきた子どもたちから、学生の時はどんな子どもだったか?プロになりたいと思ったきっかけはあったか?プロになった今でも緊張することや嫌な事はあるか?といった質問に答えていただきました。
最後には、須田選手から子どもたちに熱いメッセージを送っていただきました。「何か自分の好きなこと、情熱を注ぐことができることを見つけられたら、未来しかない君たちには可能性がたくさんあるので失敗を恐れず、トライして、一歩踏み出してもらえたらと思います。僕も今回みんなから元気、刺激をもらったので、もっとチャレンジしていきたいです。一緒に頑張っていきましょう!」
須田選手は、こういった場で選手に質問することは、とても緊張することだと思うけど、みんな出来ていてすごい!と子どもたちの勇気を沢山褒めて下さっていた姿がとても印象的でした。
辻直人選手(群馬クレインサンダーズ)との交流会
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辻選手との交流会では、冒頭子どもたちが緊張気味だったことを察して、辻選手から場を盛り上げ、話しやすい雰囲気づくりをしてくださいました。
子どもたちも辻選手の雰囲気に安心し、たくさん手をあげて辻選手にモチベーションの保ち方や、嫌な事があったときの切り替え方等を質問しました。
交流会の終盤、辻選手から子どもたちにメッセージを送っていただきました。
「一日一日の積み重ねが本当に大事。最初は難しいことも経験で慣れていけると思うのでいろんな事に挑戦してほしい。嫌なことがあったら鏡見て笑顔に、笑顔が一番!」
「モチベーションを保つためには、目標を立てるのが一番であとは自分との戦い。つらい気持ちになっても目標があればどうやっていけばいいかの道しるべとなる。あとは、最初の気持ちを思い出したらまた頑張ろうと思えたりするので、初心に帰ることも大事。人生一回がモットーです。後悔や悔しい思いも人生ですのでその日を全力で感じてみてください。」
今後も子どもたちの可能性を広げる取り組みを
2か月にわたるオンラインでの交流を通して、サポートルームに通う子ども達に、ポジティブな変化も見られました。この交流会に出席するため、体調管理に気を使う様子が見られたり、実施日をめがけて登校したり、教室内で一緒に出てみよう、と誘い合う姿が見られたそうです。
サポートルームひまわりの松崎先生は、「子ども達はサポートルームだけでは得られない経験や学習、成功体験を積んだことで、精神的な成長が見られました」と、今回の体験機会が子ども達の成長につながったとお話いただきました。
またサポートルームすずらんの相田先生からは「スタージェッツのみなさん、須田選手、辻選手に直接お話を聞けたことは貴重な体験でした。画面越しでも、会話しながらご本人が話してくださることで、児童生徒たちへ直接言葉が届いたと思います。またオンラインにしたことで、児童生徒が自分のテリトリーで活動できたことは非常に良かったです。どこかへ出向いて…の活動となるとハードルが高くなり、参加を躊躇する児童生徒も多くなるので」と、オンラインでつながることで日常の場で非日常体験ができる点について、ご評価いただきました。
本記事はリアルで選手と交流を実施した後編に続きます。
【参考リンク】
▼「B.LEAGUE ALL-STAR B.Hope ACTION 2025 IN FUNABASHI」
https://www.bleague.jp/all-stargame2025/b-hope/
https://www.bleague.jp/news_detail/id=442552