2024/08/28B.HOPE ACTION#070

JBPA ASSIST 2024 ~バスケ選手があなたの力に~(後編)

 

バスケ選手が全国各地で活動を実施

 

日本バスケットボール選手会(以下、JBPA)では設立以来、被災地の子どもたちとのふれあいをはじめとする復興支援活動を実施してきました。2020年以降、新型コロナウイルスの影響により、選手が子どもたちと触れあう機会が激減。スポーツの活動や人とのふれあいが制限された 時間を経て、改めて「自分たちを必要としてくれる方々の力になりたい」という思いを強くし、 2022年より 「JBPA ASSIST~バスケ選手があなたの力に~」をスタートしました。

選手会の協力が必要な活動や企画を 全国から一般募集し、選手による審査のもと企画が決定。 今年は7つの企画が実現し、選手が全国各地に夢を叶えるお手伝いに行きました。

※JBPA ASSISTの特設サイトはこちら
※本活動は 、2024 年1月に実施された「B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2024 IN OKINAWA」の「B.Hope × 選手会 チャリティーオークション」で集まった資金を活用するとともに、B.LEAGUE Hopeも一部活動に協力させていただきました。
※合計7企画のうち、本レポートでは5月に開催された4企画をご紹介いたします。(前編はこちら

群馬県の中学生がプロ選手と一緒にバスケットボールを実施

7月5日、群馬県伊勢崎市内にて開催されたバスケットボールクリニックは、同市を中心に活動するU15クラブチーム(NLG INFINITY)から「子どもたちに多くの経験をしてもらいたい」の応募により実現しました。
本活動には、群馬県出身の坂本聖芽選手(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ所属)、同じく群馬県出身の久岡幸太郎選手(茨城ロボッツ)、そして坂本雅選手(アイシン ウィングス所属)、近藤京選手(アイシン ウィングス所属)の4選手が参加。当日は中学生男女約40名がクリニックに参加しました。

左から近藤選手、坂本(雅)選手、坂本(聖)選手、久岡選手

クリニックは、坂本聖芽選手がドリブル、久岡選手がシュート、坂本雅選手と近藤京選手がディフェンスを担当し、グループに分かれて子どもたちへ指導を行いました。
クリニックの最後には「プロ選手 vs 中学生選抜メンバー」のゲームを実施。子どもたちにとってとても貴重な体験となりました。

選手たちからは「ただ日々の練習をこなしていくだけではなく、一つ一つの練習には意味があるので、それを自分なりに理解しながら実践をイメージして行うこと。そして努力して継続することが大切」などのアドバイスが子どもたちへ送られました。

ドリブルの指導をする坂本(聖)選手

ディフェンス役をする坂本(聖)選手

ディフェンス役をする久岡選手

5対5でシュートを放つ近藤選手

5対5に参加する坂本(雅)選手

集合写真

【参加選手コメント】
坂本 雅 選手
「クリニックをする機会が今までなかったので緊張しましたが、みんなすごく積極的に取り組んでくれていい時間になりました。時間が限られたため伝えられたことは少ししかなかったですが、クリニックで教わったことを思い出しながら今後も頑張ってもらえたらなと思います」

沖縄県の小学生とバスケットボールで交流

7月11日は沖縄県の百名小学校でバスケットボール交流が行われました。
百名小学校は全児童数が170名程の小規模校で、自分に自信をなかなか持てず「将来の夢がない」と答える児童がいるとのことです。「子どもたちに少しでも自信を持ってもらい、将来の夢を考えるきっかけにしたい」という先生の想いに応える形で開催されました。
本活動には、田渡凌選手(福島ファイヤーボンズ所属)、菅澤紀行選手(福島ファイヤーボンズ所属)、土屋アリスター時生選手(秋田ノーザンハピネッツ所属)の3名が参加。同小学校の5・6年生約60名と交流をしました。

左から土屋選手、田渡選手、菅澤選手

沖縄で育った菅澤選手は教員として働いた経験もあり、「子どもの頃の夢は先生になることと、プロバスケットボール選手になること。両方の夢が叶っている」と話し、子どもたちに「夢はひとつである必要はなく、たくさんあっても良い」と伝えました。
田渡選手は「何事も全力で取り組み、自信を持つことの大切さ」を語りました。

子どもたちから沢山の質問が上がり、「バスケットボールの魅力は何か?」「シュートを打つときに何を考えているのか?」「プロ選手になって良かったことは?」などの質問に、選手たちも時間が許す限り話をしました。

ミニバスチームに入っている子どもはほとんどいませんでしたが、最後に子どもたちと選手がミニゲームも実施しました。身長2mを超える土屋選手のプレーに驚き、シュートが入るたびに子どもたちからは歓声があがりました。

質問会の様子

ミニゲームの様子

ダンクシュートをする土屋選手

菅澤選手に持ち上げられダンクシュート!

ボールの取り合いをする菅澤選手と子どもたち

集合写真

障がいを持つバスケットボールチームへプロ選手が直接指導へ

7月14日は福島県郡山市にて、障がいのある方向けにバスケットボールクリニックが行われました。
今回応募をしてくださったのは、障がいを持つ方々が参加する「福島Dreams」というバスケットボールチームで、「知名度が低い障がい者バスケを、JBPA ASSISTをきっかけに沢山の方々に知って理解してほしい」という想いから実現に至りました。

本企画には福島県出身の山内翼選手(福島ファイヤーボンズ)が参加。 クリニック内ではドリブル、パス、シュートなどのスキル練習を中心に、選手と参加者で2対2などの練習も行いました。

ドリブル指導をする山内選手(中央)

パスの練習をする参加者

選手と参加者で2対2も実施

集合写真

東京都で障がいのある方々とバスケットボールで交流

JBPA ASSIST 2024の最後の活動は、障がいのある方約15名ほどが参加したバスケットボールクリニックの開催です。小学生~成人された方まで、幅広い年代の方々が参加し、選手会からは岡田優介選手(香川ファイブアローズ所属)と坂田侑紀奈選手(新潟アルビレックスBBラビッツ)の2名が参加しました。

クリニックでは、みんなでドリブル練習からドリブルリレーを実施。次にシュート練習も実施し、最後には「選手2名対参加者5名」のミニゲームも実施しました。

また会の最後には選手から子どもたちへのプレゼント贈呈やサイン会も実施。また、子どもたちから選手へ花束が贈られるサプライズもありました。

(左)岡田選手、(右)坂田選手

笑顔を見せる岡田選手

ドリブルの指導をする坂田選手

ミニゲームの様子

子どもたちから選手への花束贈呈

集合写真

今年で3年目となる「JBPA ASSIST」プロジェクト。
今年もバスケットボールを通して、全国各地で多くの子どもたちの笑顔が生まれました。
B.LEAGUE Hopeでは、今後も日本バスケットボール選手会と連携し、「バスケで日本を元気に」を目指して参ります。