2024/07/19B.HOPE ACTION#068

B.Hope × 選手会 令和6年能登半島地震
復興支援活動「With能登」

 

B.LEGAUE Hopeは令和6年能登半島地震の復興支援活動の一環として、2024年6月15日・16日に日本バスケットボール選手会と、珠洲市・輪島市・七尾市にて復興イベントとバスケットボールクリニックを実施いたしました。

活動背景

 

2024年1月1日午後4時頃、最大震度7を観測した大きな地震が石川県を襲いました。死者 約300名(2024年7月時点)は、2016年に発生した熊本地震を超える規模の犠牲者であり、その約8割が家屋倒壊が原因と言われています。中でも甚大な被害に見舞われた能登半島においては、珠洲市で津波の被害や、観光名所である輪島市朝市通りで大規模火災が発生するなどの災害も、広範囲に及びました。

震災から約5ヶ月が経ち、道路や断水の復旧、仮設住宅の建設などが進んでおりますが、街中では全壊家屋が至るところに見られ、被災地の方々は危険と隣り合わせの生活を送っています。

B.Hopeでは東日本大震災や熊本地震以降も「被災地域に笑顔を、全国で震災を忘れない」を目標に活動を続けてきました。今回の能登半島地震においても、震災直後と比較してニュースや報道が減り世の中の関心が薄れていく中、「一人でも多くの方々に笑顔を届けたい」との想いで、日本バスケットボール選手会と共に被災地を訪問。訪問地域の要望に合わせ、ゴールとボールの寄贈や、選手との交流会、炊き出し等を実施しました。

参加選手

※所属はB.LEAGUE 2023-24シーズン時点

永吉佑也 選手(サンロッカーズ渋谷所属)
飯田 遼 選手(川崎ブレイブサンダース所属)
野﨑 零也 選手(川崎ブレイブサンダース所属)
森井 健太 選手(横浜ビー・コルセアーズ所属)
三ツ井 利也 選手(信州ブレイブウォリアーズ所属)
長野 誠史 選手(シーホース三河所属)
高比良 寛治選手(長崎ヴェルカ所属)
田渡 凌 選手(福島ファイヤーボンズ所属)
市川 真人 選手(ベルテックス静岡所属)
奥田 雄伍 選手(愛媛オレンジバイキングス所属)
河村 美幸 選手(トヨタ紡織シャンシャインラビッツ所属)
矢野 凪紗 選手(姫路イーグレッツ所蔵)

珠洲市における活動

6月15日、1ヶ所目の訪問先は珠洲市立上戸小学校。
震災直後は体育館が避難所として使用され、現在同校のグランドには約40戸の仮設住宅が建ち並んでいます。
同日のイベントには、永吉選手、飯田選手、野﨑選手、森井選手、三ツ井選手、高比良選手、田渡選手、市川選手、奥田選手選手、河村選手、矢野選手が訪問。珠洲市内の小・中・高生約50名とその保護者、また仮設住宅や近隣にお住まいの方々が参加されました。

【バスケットゴールとボールの寄贈式】
B.Hopeと日本バスケットボール選手会から、珠洲市立上戸小学校へバスケットゴールとボールの寄贈を行いました。

バスケットゴールとボールを寄贈

寄贈式の様子

記念のシュートパフォーマンスをする珠洲市の小学生

開催会場の珠洲市上戸小学校へ寄贈

【選手とのバスケットボール交流会】
寄贈式後は、体育館でミニクリニックを開催。選手と子どもたちが2対1や3対2で対決をしたり、プレゼントをかけたフリースロー対決などを実施しました。

ミニクリニックの様子

選手と子どもの対決

子どもとパスをし合う野崎選手(中央)

選手も全力で対決に挑む(三ツ井選手)

プレゼントをかけたフリースロー対決

オリジナルスクイズボトルのプレゼント

談笑する選手と子ども

見学する親御さんにも笑顔が

【炊き出し】
皆で身体を動かした後は屋外で炊き出しを実施しました。B.Hopeオリジナル旗の立った「カレーライス」や「アイスクリーム」、また大塚製薬様よりいただいた飲料をご提供。選手、子どもたち、近隣住人の方々など全員でお昼時間を過ごしました。

炊き出しに参加する田渡選手

カレーライスを渡す飯田選手

オリジナル旗が立てられたカレーライス

水分補給もしっかりと

高比良選手(左)永吉選手(中央)市川選手(右)

矢野選手(右)

仮設住宅にお住まいの方々も参加

B.Hopeロゴクッキーを配る飯田選手

輪島市における活動

同日2ヶ所目の訪問先は輪島市立輪島中学校。
同校は震災から半年が経った今でも、避難生活の場として体育館が避難所としても利用されている場所です。また、輪島市内の複数の小中学生が通い、多くの子どもたちが学校生活を送っている場所でもあります。2014年に新校舎が立った輪島中学校ですが、震災でテニスコートやグランドが地割れしてしまい、部活動や体育の授業が十分にできない状況にもありました。
そのような環境下にある子どもたちが少し身体を動かすきっかけになればとの想いで、校内の中庭にバスケットゴールとボールを寄贈させていただきました。当日は、約150名の小中学生が選手たちと楽しく交流会を実施しました。


【選手とのバスケットボール交流会】
小学生はボールを使った鬼ごっこやリレーゲームなどを通して、思いっきり身体を動かしました。

鬼ごっこをする野崎選手(左)高比良選手(右)

鬼ごっこで選手から逃げる子どもたち

鬼ごっこをする三ツ井選手

リレーじゃんけんの様子

リレーじゃんけんの様子

寄贈ゴールでシュートを打つ子どもたち

【選手との懇談会】
中学生は選手との懇談会に参加。子どもたちは最初は緊張の様子でしたが「バスケットボールはいつからしてますか?」など段々と質問が飛び交い、選手からも「将来の夢や目標がある人はいますか?」とコミュニケーションをとるシーンもありました。

飯田選手(左)河村選手(中央)三ツ井選手(右)

質問をする中学生

【避難所の片付けを実施】
輪島中学校ではイベント開始直前に、選手が避難所の見学を行いました。現在は校内に2ヵ所ある避難所のうちの一つ(体育館)の使用がほぼ終わりを迎えている中、「使わなくなった段ボールテントの片付けに人手が足りていない」という現地の方のお話を聞き、選手自ら片付けの協力をさせていただきました。

段ボールを解体する選手

永吉選手(左)高比良選手(右)

七尾市における活動

翌6月16日は、石川県金沢市をホームタウンに活動する金沢武士団(B3リーグに加盟)が練習拠点に置く七尾市の田鶴浜体育館へ。選手会から永吉選手、飯田選手、野﨑選手、森井選手、長野選手、田渡選手、奥田選手選手と、金沢武士団の田中翔大選手、市橋歩選手が参加し、県内約300名の小学生を対象にバスケットボールクリニックが行われました。

【復興応援メッセージボードの贈呈】
クリニック開催に先立ち、「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2023-24」にご来場いただいたブースター・ファンの方々からいただいた復興への応援メッセージを、石川県バスケットボール協会様へ贈呈させていただきました。

贈呈式の様子

【選手会によるバスケットボールクリニックの開催】
今回のバスケットボールクリニックでは、石川県全域から小学生が参加しました。
ボールを使った選手との鬼ごっこから始まり、グループ別にドリブルやシュートのスキル指導、さらに選手対小学生での5対5が実施されました。
石川県野々市出身の森井選手はクリニック中、「練習は毎日続ける、毎日意識することが大事」「(試合中)はコートに出ている人だけじゃなく、応援も大事。しっかり声を出していこう!」など、スキル指導だけでなくバスケットボールに取り組む姿勢の大切さも伝えていました。

選手との鬼ごっこに参加する子どもたち

スキル指導を行う野崎選手(左)と飯田選手(右)

スキル指導を行う田中選手

5対5に参加する永吉選手

石川県出身の長野選手(左)と森井選手(右)

サインを書く市橋選手(左)と奥田選手(右)

参加選手代表コメント

【永吉 佑也 選手】
「実際に現地へ行き、当たり前が当たり前ではないということを、再認識させられるとともに、能登半島への復興支援がまだまだ足りていないという現実への虚しさも感じました。これからも能登への継続的なサポートが必要だと感じ、私として何ができるか考えるきかっけとなりました。日本バスケットボール界全体で、能登のためにも、社会のためにも、恩返しも込めて、このような活動をこれからも続けていくことが重要だと思います」

【森井 健太 選手】
「今回沢山の方々の協力や支援のおかげで、地元石川県でチャリティーイベントを開催することができ、そして参加することが出来てとても感謝しています。 僕自身、震災後初めて能登に訪れましたがまだまだ厳しい状況は続いていることが分かりました。小さい頃過ごした事がある場所でもあったので心苦しい気持ちはありますが、そんな中でも前を向いて頑張ろうとしている子どもたちや多くの人々と接する機会があり、元気を与えるはずの僕自身が大きな力を貰いました。 自分が出来ることは小さなことかもしれませんが、これからも継続的に地元の為に出来ることは続けていきたいと思います。 能登は自然豊かで、心温かい人も多く素晴らしい所なので、是非皆さんも訪れて欲しいと思います」

【矢野 凪紗 選手】
「今回初めて被災地復興支援活動のイベントに参加させていただき、とても貴重な経験をさせていただきました。 被災地に行き、家が崩れていたりビルが横に倒れていたり、地面が割れていたりする状況を見てとても驚きました。 そんな中、子どもたちと一緒にバスケットボールをしたり、ボール遊びやリレーなどをしたりして、笑顔で楽しんでいる姿に私も元気をもらいました! 今度は私たちが被災地の子どもたちに元気や勇気を与えられるよう頑張りたいと思います!」


本活動においては「B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2024 IN OKINAWA」で実施した「B.Hope × 選手会 チャリティーオークション」の売上の一部を活用させていただいております。また、B.LEAGUEパートナーである大塚製薬株式会社様より飲料提供支援を、公益財団法人 日本財団様より助成支援をいただいて実施いたしました。

一人でも多くの方々へ元気を届けたいー。このような想いのもと被災地へ赴いた復興支援活動は、2日間で約400名の子どもたちと交流することができました。
B.LEAGUE Hopeでは、今後もバスケファミリーの力をひとつに、復興支援活動を続けてまいります。

珠洲市イベント集合写真

輪島市イベント集合写真①

輪島市イベント集合写真②

七尾市クリニック集合写真①

七尾市クリニック集合写真②

七尾市クリニック集合写真③