「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2023-24」 B.Hope ACTION「With能登」
令和6年1月1日に発災した能登半島地震の復興支援活動として、B.Hopeでは「With能登」プロジェクトを立ち上げました。活動の第一弾として、被災地のバスケファミリーである競技者の子どもたちを「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2023-24」へご招待し、B.LEAGUEの選手とコーチによるバスケットボールクリニックを実施 、さらに実際に選手がファイナルを戦った横浜アリーナのメインコートで紅白戦を開催しました。
また、様々なステークホルダー様やバスケ界以外の注目も集まる場で、復興への想いの共有や、被災地への継続的な支援の必要性を社会へ訴えることも目指しました。
被災地の子どもたちにHope(希望)を
震災後、現地ではハード面の復旧が最優先で進められる中、集団避難で地元や保護者のもとを離れるなど、突然日常を奪われた子どもたちの心のケアも課題となっていました。 また特に被害の大きかった奥能登地域では、体育館が避難所として使われたり、破損して安全に使用できない状態にあり、安心してバスケットボールに取り組める環境がありませんでした。
こういった状況の中B.Hopeでは復興支援活動として「With能登」プロジェクトを立ち上げ、被災地にHope(希望)や笑顔を届けることを目標にスタートいたしました。
輪島市内の様子(4月ごろ)
輪島中体育館の様子(4月ごろ)
B.Hope ACTION 「With能登」実施概要
【実施内容】
①B.LEAGUE選手とコーチによる「バスケットボールクリニック」
②横浜アリーナメインコートでの紅白戦 B.Hope ACTION「With 能登SPECIAL GAME」
③「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2023-24」GAME2の試合観戦
【参加者】
珠洲市緑丘中学校男女バスケットボール部
輪島市輪島中学校男女バスケットボール部
輪島市門前中学校男子バスケットボール部
能登町能都中学校女子バスケットボール部
【参加選手】
横浜ビー・コルセアーズ 森井健太選手、松崎裕樹選手
【参加コーチ】
横浜ビー・コルセアーズ 京希健氏(U15 ヘッドコーチ)、伊藤大樹(トップチーム アナリスト)、高橋亮(トップチーム デベロップメントコーチ)
DAY1 プロ選手・コーチによるバスケットボールクリニック
石川県奥能登地区の珠洲市、輪島市、能登町のバスケットボール部員の中学生男女30名を招待し、横浜アリーナサブアリーナでクリニックを開催しました。
開催地である横浜を本拠地とする横浜ビー・コルセアーズから、森井健太選手、松崎裕樹選手、U15ヘッドコーチの京希健さん、トップチームアナリストの伊藤大樹さん、トップチームデベロップメントコーチの高橋亮さんにご参加いただきました。
選手・コーチの皆様はこの日に向けて「地元に持ち帰って今後も使えるようなクリニックに」ということと、「選手と子どもが触れ合う機会を増やして、全員が笑顔になるようなクリニックにしたい」との想いを持って、ご準備いただきました。
横浜BC U15ヘッドコーチの京コーチの話を真剣に効く子どもたち
ストレッチを教わる子どもたち
森井選手に1on1のスキルを教わる子どもたち
ディフェンスに入る松崎選手
クリニックの終盤では、選手も子どもたちに混じってミニゲームを実施しました。 憧れのプロ選手と同じコートに立ち、子どもたちは序盤は緊張気味でしたが、森井選手・松崎選手やコーチの皆様が積極的に声掛けやハイタッチなどのコミュニケーションを取って関わると、徐々に笑顔が見られました。
森井選手とマッチアップ
松崎選手とハイタッチ
クリニックの最後は次の日の紅白戦に向けて、全員で気合のハドルを組みました。 森井選手からは「プロでも緊張はする。だからみんなも緊張すると思うけれど、それも含めてこの機会を楽しむことを目標にしよう!」と、子どもたちへの激励のメッセージがありました。
次の日の紅白戦に向けて気合のハドル
クリニックの最後は両選手のサイン会を実施
DAY2 横浜アリーナメインコートでの紅白戦
クリニックに続き、DAY2はこの⽇だけの特別チームを結成し、B.LEAGUE年間チャンピオンを決定する夢の舞台で、「B.Hope With 能登SPECIAL GAME」を開催しました。
入場前に島田チェアマンから激励
コートでシューティングなどアップする様子
まずは男子がコートインします。試合が始まると、どんどん得点を重ねる両チーム。
初得点を決めるTEAM BLACK
反撃するTEAM WHITE
シュートが決まると、子どもたちが選手・コーチと一緒に仲間の得点を喜び合う姿が見られました。
後半は女子がコートインします。後半に向けて、各チームでハドルを組みました。
得点の際にベンチを盛り上げる森井選手と高橋コーチ
後半に向けてハドルを組むTEAM BLACK
緊張する子どもたちに声掛けをしたり、温かな眼差しを子供たちに向けながら寄り添う選手の様子からは、能登の子どもたちと「ともに」バスケットボールを通じて気持ちをひとつにしてコートに立っているのが伝わります。
緊張しながら交代を待つ子どもに寄り添う松崎選手
コートインする選手を鼓舞する松崎選手
得点を喜び合うこどもたち
コート上では、笑顔があふれていました
試合終了後は、各チームのキャプテンに、感想を伺いました。 TEAM BLACKの上杉理子さんは「こういった大きな舞台でみんなと一緒にプレーできたことがとても嬉しいです」と話しました。TEAM WHITEの端統司さんは「緊張したけれど、全部出し切ってプレーできました」と話しました 。
TEAM BLACK 上杉理子さん
TEAM WHITE 端統司さん
メインアリーナに集合する選手と子どもたち
参加者の声
本プログラムに参加した子どもたちからは、「震災以降、バスケットボールができるのは、当たり前じゃないんだと感じていました。こういったことを開いてくれたことに感謝しています。自分も、恩返しできるような大人になりたい」、「選手と話せて、みんなが笑顔になったので、自分も笑顔になりました」といった感想がありました。
また、引率の先生は、「徐々にメディアから取り上げられることも減ってきている中、スポットライトを当てていただいて感謝しています。子どもたちの生き生きとした表情、笑顔を見ることができて、辛い状況はまだまだ続きますが、負けずに頑張りたいと思います」といった感想を述べられました。
本活動においては「B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2024 IN OKINAWA」で実施した「B.Hope ×日本バスケットボール選手会 チャリティーオークション」の売上の一部を活用させていただいております。また、B.LEAGUEパートナーである、ソフトバンク株式会社様、日本郵便株式会社様、日本生命保険相互会社様、大塚製薬株式会社様より協賛を、公益財団法人 日本財団様より助成をいただいて実施いたしました。
今後もバスケファミリーの力をひとつにし、復興支援活動を続けてまいります。