2024/07/05B.HOPE ACTION#066

「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2023-24」 B.Hope ACTION「UNIFIED SPORTS®︎ BASKETBALL GAME」

 

B.LEAGUE Hopeとスペシャルオリンピックス日本(以下、SON)は、障がいのある人もない人も分け隔てのない共生社会の実現を目指して、2018年より共に活動を推進しています。2024年5月26日に開催された「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2023-24」においては、京都と沖縄のSOアスリート(知的障がいのある人)と、B.LEAGUEから現役プロバスケットボール選手の田渡凌選手(福島ファイヤーボンズ所属)、太田敦也選手(三遠ネオフェニックス所属)をゲスト選手として迎え、5シーズン振りにユニファイドスポーツ®︎(※)のバスケットボールゲームを開催しました。

(※)ユニファイドスポーツ®︎とは、知的障がいのある人(SOアスリート)と知的障がいのない人(パートナー)が混合チームを作り、練習や試合を行い、スポーツを通じてお互いに相手の個性を理解し合い支え合う関係を築いていくためのプログラムです。障がいのある人の「ために(for U)」ではなく、「共に(with U)」がキーワードの取り組みです。

日頃の練習の成果を、夢の舞台で披露!

2022年にスタートした「Challenge with ALL(※)」は、2024年6月時点で8クラブ・6都道府県に広がっており、各地域では様々な活動が行われています。中でも、クラブによるバスケットボールクリニックやスポーツ教室などを通して競技力向上を目指してきた地区が京都と沖縄であり、今回はこの2地区からSOアスリートが参加し紅白戦を行いました。

また、現役選手として田渡凌選手と太田敦也選手が参加して特別チームを結成。試合前には、各B.LEAGUE選手が各チームの一員となり、自己紹介や得意なプレー、今日の目標などを共有し合いました。太田選手はSOアスリートに「パスではなくシュートを狙おう!」「楽しんでやりましょう!」などの声かけをしていました。

(※)Challenge with ALLは、全国各地での共生社会の実現を目指して、B.LEAGUEのクラブとSONの地区組織が連携し、地元に根付いた活動を推進するプロジェクト。(詳細はこちら

TEAM BLACK(京都)には田渡選手(右)

TEAM WHITE(沖縄)には太田選手(右)

アップをするSON・京都のアスリート

アップをするSON・沖縄のアスリート

試合前にハドルを組むTEAM BLACK(京都)

試合前にハドルを組むTEAM WHITE(沖縄)

また、SONのドリームサポーターを務める渡邉拓馬さんをゲストで迎え、これまでご自身が参加してきた活動をお話いただきました。さらに、B.LEAGUE 島田慎二チェアマンと、SONの平岡拓晃理事長も登壇し、この後行われる試合に向けて本活動の背景などをお話いただきました。

SONドリームサポーターの渡邉拓馬さん(左)

島田慎二チェアマン(左)と平岡拓晃理事長(右)

障がいの有無に関わらず一人ひとりが輝いた時間

【試合は、TEAM BLACK(京都)SOアスリートと、TEAM WHITE(沖縄)太田選手によるジャンプボールでスタート。
TEAM BLACK(京都)が攻守に渡りアグレッシブに試合をリードしましたが、TEAM WHITE(沖縄)も1本でもシュートを決めようとボールを繋いでいき得点を重ねました。
試合は20対4でTEAM BLACK(京都)の勝利となりましたが、シュートを決めたときの笑顔、ルーズボールを追いかける真剣な姿など、SOアスリートの様々なプレーが横浜アリーナのコートで光り輝きました。

SOアスリートと太田選手のジャンプボール

全16名のSOアスリートがコートに立った

シュートを狙うTEAM WHITE(沖縄)のアスリート

TEAM BLACK(京都)は速攻で得点も重ねた

シュートを狙うTEAM BLACK(京都)のアスリート

攻守共にチームをリードした太田選手

試合後にハイタッチをする田渡選手(右)

試合後にハイタッチをする太田選手(中央)

バスケットボールを通じて「楽しい」「最高!」など色々な感情や想いを共有

試合後、SON・沖縄のアスリート波田間さんは「今日の試合はとても楽しかったです。できなかったことも沢山あったけど、みんなともっと練習して上手くなりたいです。今日はこんな夢のようなコートでバスケットボールの試合ができて最高でした」と想いを述べられました。

また、田渡凌選手は「参加しているというより、『一緒に楽しんでいる!』という感覚でしたし、バスケットボールは話さなくても伝わるものがあると改めて感じました。SOアスリートの『バスケットボールが好き!』という想いも凄く伝わりました」と感想を述べました。

SON・沖縄のアスリート(波田間さん)

最後は全員で記念撮影

本活動を通じて、スペシャルオリンピックス日本の活動や、ユニファイドスポーツや共生社会への理解が高まるきっかけとなることを願い、また今後もB.LEAGUEのクラブとSON地区組織との連携を図っていきます。