2024/03/18B.HOPE ACTION#060

そなえてバスケ supported by 日本郵便

 

「B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2024 IN OKINAWA」において、B.Hopeでは、沖縄県の離島が持つ遠隔性による経験の格差、また様々な家庭背景からあらゆる体験の格差が生じている課題に目を向け、「子どもたちが未来に繋がる経験をする」「夢を持って生活していける体験をする」といった機会を提供することを目指した活動を実施いたしました。

実施背景:災害に対する個々の備えの必要が高まる

 

未曾有の被害をもたらした2011年3月の東日本大震災から13年が経った現在、地震を経験していない子どもたちも増えている一方、全国各地では地震だけでなく風水害による被害も多数発生しています。また、1月1日に発生した令和6年能登半島地震を受け、いつどこで発生するか分からない地震に、一人ひとりが日頃から備える重要性が更に高まりました。

また、沖縄県は比較的地震の少ない地域性から、防災意識の低さが課題の一つとされていますが、昨年夏に発生した 大型台風では、県内で広範囲に及ぶ停電などが発生し、地震に限らない「備え」の重要性が高まっています。

沖縄県で発生の多い台風の備えにも対応できるよう、「備蓄品」をテーマに、バスケットボールを通じて楽しみながら防災の知識を深める機会を提供し、未来を担うより多くの子どもたちに、個々の備えが地域ひいては日本の防災に繋がるアクションになることを伝え、自ら備える力や他者を守る力を育むきっかけづくりを目指しました。

実施内容:災害から自分や他者を守るために

【開催日】2024年1月13日(土)

【場所】桑江地区体育館

【プログラム内容】
・令和6年能登半島地震を受け黙祷、当時の様子について説明
・沖縄に関する防災クイズ
・ディフェンス・アクション(防災バスケ)

※ディフェンス・アクションとは 「防災において大事なこと」と「バスケの楽しさ」が融合したアクションを通じて、「備える人」「動ける人」「助ける人」を 育てることを目的としたプログラムです。
詳細はこちら https://www.bleague.jp/b-hope/defense/

【プログラムファシリテーター】
株式会社HITOTOWA 津村翔士氏(防災士)

【参加選手】
・アイザック・フォトゥ選手(宇都宮ブレックス所属)
・ジョシュ・ホーキンソン選手(サンロッカーズ渋谷所属)
・山内盛久選手(三遠ネオフェニックス所属)
・安藤誓哉選手(島根スサノオマジック所属)
・ドウェイン・エバンス選手(広島ドラゴンフライズ所属)

【参加者】
・沖縄県離島の中学生



プログラム冒頭は、当イベント開催の約2週間前に発生した「令和6年能登半島地震」で被災された方々へ、参加者全員で黙祷を捧げました。また、地震発生当時に撮影された映像等を通して、地震の恐ろしさや、当該地震がどのくらいの被害を及ぼしているのかを知り、備えることの大切さを改めて学びました。

参加者全員で黙祷を実施

令和6年能登半島地震の説明をする津村氏

地震発生当時の様子を視聴

地震や災害の恐ろしさを学ぶ参加者

備えることの大切さを学んだ後、4チームに分かれて沖縄県にまつわる防災クイズを実施しました。

 

 

 

 

その後、メインプログラムである「ディフェンス・アクション(防災バスケ)」を実施。ディフェンス・アクションは、災害時の初期行動や備蓄品といった防災の知識を、バスケットボールの動きと掛けあわせることにより、バスケットボールを楽しみながら防災を学ぶことができる、B.LEAGUEオリジナルのプログラムです。今回は、毎年台風の多い沖縄県でも必要とされる「備蓄品」をテーマに、2つの種目に取り組みました。

1種目目は「三角パスストック」。三角パスストックは、各チーム内でそれぞれが備蓄品を覚え、パスを出しながら備蓄品を答えて、その回答数を競うプログラムです。各チームに配布された備蓄品リストは、約70品目もの種類が書かれておりますが、「チーム内で手分けして覚える」「ヒントを出し合いながら答える」等、選手と子どもたちが協力し合いながら取り組んでいました。

約70品目の備蓄品名が書かれたリスト

備蓄品を答えながらパスを出す中学生

2種目目の「B-DASH」は、被災者の属性(乳幼児・高齢者・女性・ペット)に必要な備蓄品カードを、ドリブルしながら届ける(振り分ける)プログラムです。

「誰にどの備蓄品が必要か」チーム内でインプットするシーン

チーム内でよく協力しながらプログラムに取り組む様子が印象的であった

「参加者は「防災ゆうストレージ(※)」専用ボックスから備蓄品カードをピックアップ

備蓄品カードを適切な被災者属性へ届ける参加者

(※)防災ゆうストレージとは、もしものときのために必要なもの・大切なものを預けておける、日本郵便株式会社と寺田倉庫株式会社の共同企画による防災サービス。

最後に、参加選手より子どもたちへ、防災グッズを入れるバックとしても利用できる「オリジナルジムサック」がプレゼントされました。

 

 

参加者・関係者の声:備えることの大切さを改めて実感

本プログラムに参加した離島の中学生は、「防災イベントを通して、防災に対する意識がこれまで以上に高まりました。特に、能登半島地震が起きた直後でのイベントであったこともあり、真剣に取り組むことができました。その中でも、大好きなバスケットボールを通して学べたこと、B.LEAGUEのトッププレーヤーと一緒に学べたことは本当に貴重な体験になりました。このイベントを通して、特に感じたことは備蓄品の大切さです。日頃から備えることで、被災した際の冷静な行動などにつながると感じました」と感想を述べました。

また、プログラムファシリテーターとしてイベント進行をしていただいた防災士の津村氏は、「参加してくれた中学生は『B.LEAGUEの選手に会える!でも、防災バスケってなに?』と、そんなワクワクと不安が入り混じった、ちょっと緊張した面持ちでした。選手も同じように緊張していたのではないかと思いますが、選手と参加者が一緒にハドルを組んで、チームとしての一体感が生まれたおかげで、会場の雰囲気がディフェンス・アクションの大事なコンセプトでもある、『楽しみながら防災を学ぶ』ことにグッと変わったことを感じました」とイベントの様子を振り返りました。

さらに、備えの大切さについては、「災害大国と言われる日本において、災害自体をなくすことはできませんが、事前の備えで救われる命もきっとたくさんあります。一方で、日頃の忙しない暮らしの中で、災害への備えを常に意識高くやり続けられるという人も多くないと思います。だからこそ、ディフェンス・アクションのように、自分の好きなバスケットボールを楽しみながら、防災のことをちょっと考える時間ができる。そんな瞬間が1日でも1時間でも1分でも多く生まれることが、結果的に自分や自分の周りにいる大切な人たちを守ることにつながると考えています」と改めて述べられました。

本イベントを通して、子どもたちが今後も防災の大切さを忘れずに、災害が起きた時に率先して動ける人になってほしいと願っています。

 

 

「そなえてバスケ杯」開催中

災害大国の日本では、いつどこで大きな地震が発生してもおかしくない状況にあり、それゆえに「備えること」の重要性が更に高まっております。B.Hopeでは現在、日本各地の防災力を高め、災害による被害を極小化することを目指し、B.LEAGUEのクラブと協力をしながら「そなえてバスケ supported by 日本郵便」クラブ対抗「そなえてバスケ杯」を開催しております。是非皆さまも、ファン防災アクション(ヤフー防災模試の受験)に参加し、クラブへの応援を通して、防災力を高めていきましょう。

特設サイトはこちら:https://www.bleague.jp/b-hope/sonaetebasket2024/


「東日本大震災を忘れない」B.Hope HANDS UP! PROJECT supported by 日本郵便 全国アクション https://www.bleague.jp/b-hope/hope-action/action_detail/id=164727

B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2022 IN OKINAWA B.Hope Action DRIVE TO DREAM「届け、バスケ!supported by 日本郵便」
https://www.bleague.jp/b-hope/hope-action/action_detail/id=198318

「B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2023 IN MITO」 B.Hope ACTION「そなえてバスケ supported by 日本郵便」
https://www.bleague.jp/b-hope/hope-action/action_detail/id=324277

B.Hope ACTION「そなえてバスケ supported by 日本郵便」クラブ対抗戦「そなえてバスケ杯」 https://www.bleague.jp/b-hope/hope-action/action_detail/id=329921