『B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2023 IN MITO』 B.Hope ACTION「そなえてバスケ supported by 日本郵便」
未曾有の被害をもたらした2011年3月の東日本大震災から12年が経った現在、地震を経験していない子どもたちも増えている一方、全国各地で地震や風水害による被害が多数発生しています。B.LEAGUEでは、被災地支援はもとより、これからは個々が「防災」というアクションを起こしていくことも非常に重要だと考え、日本郵便株式会社様のご支援のもと、「そなえてバスケ supported by 日本郵便」と題し、「ドットエスティ B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2023 IN MITO」にて活動を実施致しました。
【対応するSDGs】
実施概要
●ディフェンス・アクション(防災バスケ)
茨城ロボッツにもご協力いただき、東日本大震災を経験していない年代の水戸市内の子どもたちを対象に、オールスター出場選手と一緒にバスケットボールを楽しみながら防災の知識を深められる「ディフェンス・アクション(防災バスケ)」を実施。
※ディフェンス・アクションとは
「防災において大事なこと」と「バスケの楽しさ」が融合したアクションを通じて、「備える人」「動ける人」「助ける人」を 育てることを目的としたプログラムです。
詳細はこちらhttps://www.bleague.jp/b-hope/defense/
●防災グッズのプレゼント
ディフェンス・アクション(防災バスケ)に参加してくれた子どもたちへ、本プロジェクトのロゴ入り防災バッグを贈呈。
●「ドットエスティ B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2023 IN MITO」観戦へのご招待
ディフェンス・アクション(防災バスケ)に参加してくれた子どもたちを試合観戦へご招待。
●「ドットエスティ B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2023 IN MITO」コート上での発表
ディフェンス・アクション(防災バスケ)に参加してくれた子どもたちの代表者が、「ドットエスティ B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2023 IN MITO」会場にて、体験いただいた防災教育についてなどの発表を実施。
●イベント参加者
・日本郵便株式会社 関東支社長 茂木 孝之氏
・日本郵便株式会社 水戸下市郵便局 茨城県中部地区連絡会 統括局長 小松 直之氏
・日本郵便株式会社 キャラクター ぽすくま
・篠山 竜青選手(川崎ブレイブサンダース)
・辻 直人選手(広島ドラゴンフライズ)
・水戸市内の小中学生の子どもたち
・茨城ロボッツ ROBOTSバスケットボールスクールコーチ 糸井 琢麿氏
・茨城ロボッツ ROBOTSバスケットボールスクールコーチ 廣木 克哉氏
・NHK水戸局 髙橋 康輔アナウンサー
災害が起きた時に率先して「動ける人」へ -バスケットボールを通じて楽しく防災を学ぶ
オールスター開催地である茨城県は2011年3月11日に発生した東日本大震災でも被害の大きかった地域の一つです。日本では毎年多くの地震や風水害による被害が発生しています。 本取り組みでは、水戸市を中心とした子どもたちに、バスケットボールを通じて楽しみながら防災の知識を深める機会を提供します。未来を担うより多くの子どもたちに、震災の怖さとともに、個々の備えが必要な地域、ひいては日本の防災に繋がるアクションになることを伝え、自ら備える力を育むきっかけにしていただきたいという想いから実施致しました。
「ドットエスティ B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2023 IN MITO」開催当日の1月13日(金)、茨城ロボッツがスクールの練習場などとして使用している「M-SPO(まちなか・スポーツ・にぎわい広場)」にてイベントを開催しました。
まず初めに、NHK水戸局髙橋アナウンサーより、東日本大震災の茨城県内の被害のニュース映像を紹介し、震災の怖さ、また大きな地震が来たら体を守ることの大切さを伝えて頂きました。3択の防災クイズなども実施。
続いて子どもたちは、篠山選手、辻選手の2つのチームに分かれ「ディフェンス・アクション(防災バスケ)」を実施。災害時の初期行動や備蓄品といった防災の知識をバスケットボールの動きと掛け合わせることにより、バスケットボールを楽しみながら防災を学ぶことが出来る、B.LEAGUEオリジナルプログラムです。
まず、最初のゲームは、3つのボールを集めながら、防災に重要な自らを助ける「自助」、地域やコミュニティで助け合う「共助」、公的機関の救助や支援を示す「公助」の3つについて理解を深めるものです。茨城ロボッツU15ユースチームに所属する小瀬さん(中学2年)は「バスケをしながら学ぶことが出来たので勉強するより覚えやすかった。普段から近所の人とあいさつして備えたいと思います」と話していました。
次のゲームでは、「地震」「津波」「火事」「エレベーター」の指定された災害カードが出たら、それに応じた初期行動をとってからシュートし、ゴール数を競うもので、初期行動を覚える大切さを学んでもらうゲームです。 ゲームの最中は「頭抱えて!」や「あと〇点で追いつくよ!」などの声が終始上がっており、楽しみながら防災を学んでいる様子でした。
イベント閉会式ではまず茨城ロボッツスクールの金子結愛さん(小学5年)が参加者を代表して、「私は東日本大震災が起きた次の年に生まれたので大きな地震や災害はまだ経験していませんが、大好きなバスケを通じて選手のみなさんと一緒に防災の知識や災害への理解を楽しみながら知ることができました」と心のこもった感想を発表してくれました。
参加した篠山選手からは「机で問題を解くのではなく、身体の動きがあったほうが覚えられる」というコメントもあり、また、エレベーターに乗っている時に災害にあった場合の初期行動は“全階ボタンを押して止まった階に降りる”ということを学んだ辻選手は「知らなかった。閉じ込められるリスクもあるし、知ることが出来て良かった」と感想を述べていました。
最後に、日本郵便株式会社 関東支社長 茂木孝之様より防災グッズの贈呈を行い、最後は全員で記念撮影をして終了。
このイベントを通して、子どもたちが少しでも防災・減災に興味を持ち、震災が起きた時に率先して動ける人になって欲しいと願っています。
全国に拡がる、「そなえてバスケ」
B.LEAGUEは全国にクラブが存在しています。震災大国と言われる日本でスポーツを通じて各地域の防災意識を高めつつ地域社会に貢献していくことを目的とし、上記「B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2023 IN MITO B.Hope ACTION そなえてバスケ supported by 日本郵便」を皮切りに、B.LEAGUEの全クラブを巻き込んだ企画、クラブ対抗戦「そなえてバスケ杯」を実施致しました。
震災や津波、水害など、日本では毎年多くの災害が起きています。いざというときにいかに早く、また正しい初期行動が取れるか。バスケットボールを通じてこういった意識を高めていくことは大変重要であり、意義のある活動だと考え、今後も活動を実施してまいります。
※そなえてバスケ杯の活動レポートは6月公開予定