2021/09/21B.HOPE ACTION#036

広島ドラゴンフライズが地元高校生とともに#『おりづるリレー』を実施 -おりづるで紡ぐ平和への思い

広島ドラゴンフライズは、原爆が広島へ投下されて76年目の今夏に、折り鶴とともに平和への思いをつなぐSDGs活動『#おりづるリレー』をB.LEAGUE Hopeと連携し実施しました。このリレーは、B1、B2全クラブとB3 10クラブが賛同し、全国46クラブの選手、スタッフが参加。またクラブ関係者だけではなく、Bリーグファンの間でも広がり、日本中にリレーのバトンがつながりました。

地元の高校生と「平和を身近に」を考える

おりづるリレーの発案者は、地元広島県にある武田高校SDGs研究会のメンバーでした。今年3月に行われた第1回全国高校SDGs選手権大会に出場した武田高校は、本大会に参画していた広島ドラゴンフライズと協力し、与えられたテーマである『平和を身近に』を実現するための企画を検討しました。企画作成にあたっては、広島ドラゴンフライズの浦伸嘉代表取締役社長も高校生の会議に参加。「狭い範囲にとどまらず、たくさんの人を巻き込むことができる企画を」と浦社長の助言から生まれた企画の1つが、おりづるリレーでした。

おりづるリレー

武田高校の生徒とWEB会議をする浦社長

そして武田高校は選手権で見事総合優勝に輝き、7月26日からおりづるリレーが始まり、企画実現に至りました。武田高校SDGs研究会部長の高田優希さんは、「日本中の多くの人に、平和について改めて考えてもらうきっかけを作ることができて嬉しい」と想いをかみしめました。

この企画では、Bリーグの賛同クラブが、折り鶴を手にした選手が「平和」についてコメントしている動画を、クラブ公式ツイッターアカウントに投稿、リレー形式でつないでいき、平和への思いを伝えます。
そして、日本中のBクラブから集まった折り鶴は、広島市の平和記念公園のほか、広島の原爆の日にあたる8月6日にはおりづるタワーへと寄贈されました。広島ドラゴンフライズの代表としてコメントし、折り鶴の寄贈を行った朝山正悟選手は、「平和への思いの詰まった折り鶴を代表して持つことができたことは、本当に感慨深いものがありました。広島だけではなく、Bリーグ全体にとっても大きな意味を持つ企画だと感じました」と振り返りました。

おりづるリレー

平和記念公園におりづるを寄贈する浦社長と朝山選手

※SNS企画:おりづるリレー
https://twitter.com/i/events/1419557279796404232

広島県のクラブとしてやらない選択肢はない

広島ドラゴンフライズは、『平和があるからこそのスポーツ スポーツがあるからこその平和』をコンセプトに、SDGs活動を行っています。2018-19シーズンからピースプロジェクトとして、ホームゲームの試合直前に両クラブでおりづる交換や、試合終了後に「おりづる賞」としてその試合で最もフェアプレーをした選手を両クラブから選出するなど、平和の象徴であるおりづるをより身近なものにする活動をしています。

おりづるリレー

千葉ジェッツ戦終了後のおりづる賞表彰式

「広島のスポーツクラブがリーダーシップをとって積極的に平和を訴えていきたいと考えています。スポーツの影響力は年々大きくなっています。影響力をもった私たちスポーツクラブが、平和に対して行動するのは当然。広島県のクラブとしてやらない以外の選択肢はありません」と浦社長も力強く話しました。

さまざまな企画の発起人ともなっている浦社長は広島県出身で、幼少期から平和教育を受け、広島県民には「不屈の心」を持っていると学びました。「原爆が落とされてから、不屈の魂で今まで復興してきました。そんな心を持った人たちのDNAが私たちにはあると思っています。私たちのあらゆる活動や、選手たちのプレーでも粘り強く、広島らしさを追及することが私たちの使命です」

平和への思いを広島から世界へ

浦社長は今回の企画を振り返り、「平和の象徴である折り鶴を、武田高校さんの企画を元にリレーにして、Bリーグから日本中へつないでもらいました。次は世界中でリレーや、おりづる賞が広がっていけばと考えています。世界の中での広島は、平和を発信すべき立ち位置にあります」と世界に向けて企画の輪を広げようとしています。

「NBAプレーヤーのレブロン・ジェームズ選手と朝山選手が8月6日に広島でおりづる交換をすること」そう希望を語る浦社長を筆頭に広島ドラゴンフライズの平和への思いは、スポーツの力を借りて世界中へ広がろうとしています。