概要

2020年のB.LEAGUE ALL☆STAR GAMEの開催地である札幌市は、SDGs未来都市として選定されております。そこでSDGsでも掲げられている「ダイバーシティーインクルージョン社会の実現」を目指し、障害の有無に関わらず様々な人々がスポーツを通じて互いに理解し合う時間を共有する「ユニファイドスポーツフェスタ」を、市立札幌みなみの杜体育館にて開催致しました。

活動の背景

2018年5月にB.LEAGUEは、知的障がいのある方のスポーツ支援を推進するスペシャルオリンピックス日本(SON)と相互の包括的な連携・協力を強化し、スポーツ界および障がい者スポーツの発展のみならず、障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会を目指すために、パートナーシップ協定を締結しました。 そして、B.LEAGUE チャンピオンシップファイナル試合前に、SONが取り組んでいる「ユニファイドスポーツ」のバスケットボールの試合を2年連続で開催致しました。

今回、そのスペシャルオリンピックス日本様と共に、また特別支援学校として先進的な取り組みを行なっている「市立札幌みなみの杜高等支援学校」の協力を得て開催の運びとなりました。
また本年2月21日～23日に「2020年第7回スペシャルオリンピックス冬季ナショナルゲーム・北海道」（https://sonippon.wixsite.com/son-national-game）が開催されます。
その大会サポーターメンバーの方々や、ボランティアを行う札幌新陽高校の生徒の皆さんにも、ユニファイドスポーツフェスタに参加いただきました。
更に、みなみの杜体育館を活動拠点とされている車椅子バスケチーム「札幌ノースウインド」（https://sapporo-north-wind.jimdofree.com/）の選手のみなさまには車椅子体験指導をご協力いただき、地元の札幌市南区の体育館でのバスケットボール教室に参加している小学生の皆さんにもご参加いただき、世代も超えて様々な方々がスポーツを通じて触れ合う時間となりました。

参加者

• ・みなみの杜バスケットボール部
• ・SON北海道アスリート
• ・新陽高校バスケットボール部・吹奏楽部
• ・札幌市南区ミニバスケットボールチーム

参加選手（所属チーム名は2020年1月現在）

折茂　武彦（レバンガ北海道）
細谷　将司（秋田ノーザンハピネッツ）
ジェフ・ギブス（宇都宮ブレックス）
竹内　公輔（宇都宮ブレックス）
ライアン・ロシター（宇都宮ブレックス）
富樫　勇樹（千葉ジェッツ）
田中　大貴（アルバルク東京）
セバスチャン・サイズ（サンロッカーズ渋谷）
田渡 凌（横浜ビー・コルセアーズ）
シェーファー アヴィ幸樹（滋賀レイクスターズ）
アイラ・ブラウン（大阪エヴェッサ）
田代　直希（琉球ゴールデンキングス）

スペシャルサポーター

• ・SONドリームサポーター
  阿部雅司さん（リレハンメル五輪 ノルディック複合団体 金メダリスト）
  河合竜二さん（北海道コンサドーレ札幌C.R.C）
  渡辺拓馬さん（バスケットボール男子元日本代表）
  森理世さん（2007年度ミス・ユニバース世界大会優勝）
• ・B.LEAGUE Hopeアンバサダー　おのののかさん

運営協力

NPO法人ふれ・スポ・とうべつ

ユニファイドスポーツフェスタ実施内容

開会

チェアマン大河より開会のご挨拶、本イベントの意義の説明の後、選手自己紹介、SONドリームサポーターのご紹介、B.Hopeアンバサダーおのののかさんのご紹介しイベントがスタートしました。

準備体操

富樫選手、田渡選手の先導のもとに、皆で楽しく準備体操を行いました。

ボールゲーム

チーム対抗で一列となり、ボールを頭の上から渡して、股の下を通す競争をし、どのチームも勝利を目指して激しい争いをし、大変盛り上がりました。

ユニファイドバスケットボールクリニック

みなみの杜バスケットボール部、SONアスリートの皆さんが、「ドリブルの基礎・応用」、「パス」、「ドリブル・パス・シュート」、「ピックアンドロール」のメニューをBリーグ選手と共に行いました。 参加者の皆さんはプロバスケットボール選手のプレーを間近で体感しながら、それぞれの技の向上を目指して真剣に取り組み、バスケットボールを通じて互いに触れあい、短い時間の中で大変充実したクリニックとなりました。

ユニファイドレクリエーションスポーツ

チーム対抗戦で、「ボッチャ」「フリースローチャレンジ」「フライングディスク」の３つの競技を体験。
（※「ボッチャ」は2020パラリンピック公式種目です）
初めて体験する競技もチーム内で互いに協力し合いながら挑戦し、それぞれのゲームを楽しみ、参加者一同、笑顔あふれる時間となりました。

閉会

参加者を代表して、みなみの杜バスケットボール部部長、オールスター選手代表して折茂選手よりご挨拶。
参加者の皆さんは選手から直接の記念のサインをもらったり、記念撮影をし、最後までしっかりと交流を深めました。

今回のイベントを通じてたくさんの笑顔が生まれ、年齢、障がい、性別などの違いに関わらず、同じスポーツを共に楽しむことで個々の違いを受け入れ、認め合い、生かしてゆくダイバーシティインクルージョンの考え方を少しでも実現できたのではないかと思います。
B.Hopeはこれからもこのような活動を継続し、スポーツを通じて様々な社会課題解決につながる活動を推進してまいります。