GAME REPORT

ゲームレポート

B.LEAGUE 2年目のオールスター。白熱の試合は、B.WHITEが勝利を手にする!

1月14日、B.LEAGUEの「B.LEAGUE ALL-STAR GAME2018」が熊本県立総合体育館で開催され、123-111でB.WHITEがB.BLACKを下した。2016年4月に発生した熊本地震の復興を支援する目的もあった今回のゲームは、リーグを代表する選手が随所に好プレーを披露し、駆けつけた3,242名の大観衆を大いに勇気づけた。チームは敗れたものの3ポイント6本で18点の活躍を見せたB.BLACK #7 小林慎太郎(熊本ヴォルターズ)が、4人が最終候補に残ったSNS投票で過半数の票を集めてMVPを獲得。加えて、ゲームに先立って行われた3-POINT CONTESTは京都ハンナリーズ #12 岡田優介、DUNK CONTESTは琉球ゴールデンキングス #33 アイラ・ブラウンがチャンピオンの栄誉を勝ち取った。

昨年に続き1得点を争う名勝負に!#5 田口の連覇はならず、優勝は#12 岡田の手中に。

3-POINT CONTESTはサプライズから始まった。スーツ姿のレバンガ北海道 #9 折茂武彦が促されてコートに入ると、脱ぎ捨てたスーツの下から緑色のユニフォームが出現し、そのまま3ポイントコンテストに挑んだ。アップ不足は否めずわずか4ポイントに終わったが、「これで会場が温まれば」という本人の言葉のとおり、アリーナは大いに沸いた。コンテスト本番は、#12 岡田がマネーボール5本中3本を決めて19ポイントをマーク。最後に登場した秋田ノーザンハピネッツ #5 田口成浩は大逆転で勝ち取った前回の再現を狙ったが、18ポイントで惜しくも届かず連覇はならなかった。

迫力満点のダンクの応酬!#33 アイラが見事連覇を成し遂げる。

DUNK CONTESTでは、6人で争う予選ラウンドで前回優勝の琉球 #33 アイラが50点満点をマーク、島根スサノオマジック #33 タイラー・ストーンが49点で続いて決勝ラウンドに進出した。決勝ラウンドは、利き手でない左手で派手なウィンドミルを見せた#33 ストーンに対し、#33 アイラはワンバウンドでバックボードにぶつけたボールをセルフアリウープで叩きこむ豪快な技を披露。SNS投票の結果、#33 アイラが昨年に続いてコンテストを制覇した。

オールスターゲーム

ティップオフ

メインイベントであるオールスターゲームは、地元・熊本ヴォルターズから選出された#7 小林がコート中央に立ち、ドローンから落とされた試合球を受け取るという趣向を凝らしたセレモニーで幕を開けた。

試合は、ダンクコンテスト連覇で波に乗ったB.WHITE #33 アイラのジャンプシュートでスタート。#33 アイラはこのクォーターだけで3本のダンクを決め、B.WHITE #7 篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)もミスマッチをものともせずシュートをねじ込むが、B.BLACKも#27 熊谷尚也(大阪エヴェッサ)のダンクなどで応戦。さらに、前回まさかの無得点に終わったB.BLACK #1 川村卓也(横浜ビー・コルセアーズ)が立て続けにシュートを沈め、第1クォーターは27-27のイーブン。

第2クォーターに入ると、B.BLACK #7 小林の長距離砲が火を噴く。3本連続で3ポイントを決めると、その後も2本を追加。さらには#24 田中大貴(アルバルク東京)のアリウープダンクも飛び出し、B.WHITEも#13 宇都直輝(富山グラウジーズ)のドライブなどで追いすがるが、#7 小林の活躍が効いて前半は61-57でB.BLACKがリードした。

第3クォーターも#7 小林の3ポイントから試合が動く。その後はB.WHITEが#88 張本天傑(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)らが得点を重ねれば、B.BLACKも#14 マーク・トラソリーニ(北海道 #15)や#27 熊谷がダンクをお見舞いしてリードを許さない展開。しかし、#11 須田侑太郎(琉球)のポイントでB.WHITEが逆転に成功すると、そこからは一進一退の攻防が繰り広げられ、89-90とB.WHITEがわずか1点リードして最後の10分間へ突入。

第4クォーターは両チームともにディフェンスの強度を上げる中、ともに3ポイントで得点を重ねていく。B.WHITE #6 比江島慎(シーホース三河)の3ポイントでB.WHITEが先に100得点の大台に乗せれば、B.BLACKも#5 田口の連続得点で100得点を突破。残り5分を切ってからは#54 ダバンテ・ガードナー(新潟アルビレックスBB)の正確なアシストから#51 古川孝敏(琉球)が連続3ポイントを炸裂させてB.WHITEが優勢に立つ。#54 ガードナーは自らもフェイドアウェイや3ポイントで現在B1トップの得点力を発揮。B.BLACKは#1 川村と#5 田口の3ポイントで抵抗するが、最後は#54ガードナーが3ポイントを決めて勝負あり。111-123でB.WHITEが勝利の栄光を手にした。

MVPに輝いた#7 小林と、熊本県モンVP賞に輝いた#1 川村の言葉にもあったように、未だ復興の途中にある熊本に笑顔があふれた素晴らしいオールスター。来年は富山市総合体育館で開催されることが発表され、#7 小林から#13 宇都にボールが手渡された。


フィナーレ

来週からはリーグ戦が再開され、厳しい戦いが5月末まで繰り広げられる。束の間の楽しいひと時が終わり、ここからは再び選手たちの気迫のこもったプレーに期待したい。